「SPF50」とは

 

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紫外線対策」は一年を通して、春や秋、曇りの日や冬場でさえ気が抜けないものですが、紫外線が最も強くなるこれからの季節、夏の始まりとともにスキンケアにおける最優先事項となるのではないでしょうか。

しかし、そもそも紫外線とはなんなのか、市販の日焼け止めで期待できるのはどのような効果なのか、「SPF」とは何か、またそこに添えられる数字は何を意味するのかなど、実は疑問に思っていることも多くあるのではないかと思います。今回は、そもそも「SPF」とは何なのか、「SPF50」は紫外線をどれくらいカットできるのかについて、ニュースキン ビジネスが徹底的にご説明していこうと思います。

 

SPFとは何か

「SPF」は「Sun Protection Factor」、すなわち「太陽から保護する要因」という意味の英語を省略したものです。紫外線にはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があり、UVAは紫外線全体の約95%を占め、肌の表層を超えて深層まで届くもの、UVBは残りの約5%を占め皮膚の表面に届き、短時間で炎症を起こすものです。SPFの値が表すのは、このUVBからの保護の程度です。

日本で「ノンケミカル」と呼ばれる日焼け止めを、「天然成分のみで作られている」とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、実はこれは「紫外線吸収剤を使用していない」という意味使用されています。(海外では、「ケミカル」、「ミネラル」と呼び分けられます。)

これら「ノンケミカル」の日焼け止めは、紫外線を跳ね返す形で肌を保護し、「ノンケミカル」とつかない日焼け止めは紫外線吸収剤を使用して紫外線を熱エネルギーなどに変換することで肌を保護します。

日焼け止めを選ぶ際には、UVA、UVB、どちらの紫外線に対して働くのか、もしくは両方に対して働くか、ということに注意すると良いでしょう。

 

SPFの値とは

「SPF」には、15、30、50などといった値を見かけますが、「SPF15であればUVBの93%、SPF30であれば97%、そしてSPF50であれば98%をカットする」という意味合いです。しかし個人の肌の性質(赤くなるが黒くはならない、黒くなりやすいなど)や、買い物なのか海水浴なのかなどといった日焼け止めを塗るシチュエーション、また汗をかきやすい体質かどうかなどを考慮した数値ではもちろんありません。

 

SPF50はSPF30より優れているか

SPF値について混乱されている方も多いですが、前述したように、SPF50はUVBの98%をカットするため、SPF15やSPF30と比べて肌の保護率が高いのは確かであり、特に肌の癌や肌の薄い方にとっては効果が大きいと言えます。

 

SPFの値は50が上限

FDA(アメリカ食品医薬品局)は、日焼け止めのSPF値の上限を50としています。それ以上数値を上げても、100%の紫外線を防げるわけではないからです。

ではSPF50の日焼け止めを塗れば、紫外線対策は万全かというとそうではなく、効果的な使用には小まめな塗り直しが必要です。夏場は多く汗を掻くことも考慮し、2時間おきに塗りなおすのが理想とされています。

また、日焼け止めにのみ頼るのではなく、紫外線の最も強い時間帯は屋外を避けたり、UVカットの衣服や帽子、サングラスを着用するなど、様々なアプローチから紫外線対策を行うことが重要です。