・↓天然芝=お手入れしっかりやるときれい。ウッドデッキとともにまず新築の方でご要望お聞きすると出てくるワードです。
・↓人工芝=年中緑で変化がないけど、お手入れいらず。ここ数年、商品も良くなり需要は多くなってます。
では、どちらがいいの?ってお話。
芝生をはじめ、外構&お庭のパーツはすべて、『ライフスタイル』と『家族構成』から考えてみましょう!
○天然芝向きの方
子どもが独立&お手入れが好き&ある程度休みがある(定年退職)&季節感を味わいたい&広い面積&どちらかと言えば景観重視のお庭&少しでもコストを下げたい
○人工芝向きの方
子どもがまだ小学生以下&お手入れ苦手&休みが少ない&お庭で子供を遊ばせたい&よく使う(踏む)お庭
これを参考にしてみてください。絶対ではないですが。
天然芝のお手入れは『大変らしいよ』とよく耳にするかと思いますが、一言でいえばその通り、大変です。ただし、刈ることの楽しさもあります。大変というよりもお手入れの時間の確保かなと思います。僕自身10年間も芝管理をしてみたのでよくわかります。
Bee’s Gardenでは2009年から省管理芝のTM9を使っていますが、僕自身もやってみて思うのはメーカーの宣伝ほどは省管理ではないということ。年間2~3回の刈り回数では綺麗に持続できません。梅雨明け以降は2週間に1度のメンテナンスが必要かと思います。もちろん環境がそれぞれですが。天然芝の一番の良いところはお手入れしっかりできると、とてもきれいなお庭になるということです。
人工芝は天然芝と比べると、イニシャルコスト(施工費)が天然芝のほぼ倍します。その代わりにランニングコスト(芝刈り機・肥料・目土)などがほぼ要りません。天然芝と比べて『3倍も4倍もする!』と思ってる方もいらっしゃいますが、ショートタイプであれば、ほぼ倍。1メートル四方あたり1万円以下です。下地も違います。
天然芝の下地は最低でも15センチ以上土を入れ替えないと、いくらお手入れ頑張っても綺麗な芝生にはなりません。15センチ以上入れる分、スキトリ&残土処分も発生します。
人工芝の場合は下地にクラッシャーランと、3センチほどの真砂土を入れます。各メーカーさんの施工資料を見ると、クラッシャーランだけが多いですが、これはピンで人工芝を固定するために、土ではピンが効かないためと思われます。ただ、ピンの長さは10センチ前後ありますので、表面3センチほどの土を入れても十分ピンは効きます。これによって、人工芝の仕上がりが少し柔らかくなり、裸足で歩いてもクラッシャーランに含まれる骨材による足裏の違和感がなく仕上がります。
簡単に言えば、天然芝と人工芝の本体のコストは、人工芝の方が倍ちょっとしますが、下地は人工芝の方が安く抑えられるということで、3倍も4倍もしないのです。
僕自身はお客様のライフスタイルから、天然芝と人工芝のご提案を振り分けてます。天然芝をご希望されても、人工芝おススメすることもありますし、その逆も。
まず決まっているパターンは、お子様が小学生以下の場合は、人工芝を。せっかくのお休みですから、芝生刈りに2~3時間かけるのなら、
『お子様と遊んであげてください(^_^)』
とご提案します。『家庭』って「家」と「庭」と書きますよね。お庭で遊ぶだけでなくお出かけでもいいです、お子様小さい間のお休みの使い方は、芝生のメンテナンスに時間かけるのではなくって、家族みんなでそのお時間を使いましょう!
『芝生刈りたい!』ってお子様がいればまた別ですが(^_^;)
庭のお手入れを一切せずに『遊べ!』と言ってるわけではないのですが、天然芝と人工芝、迷ったときには一度ライフスタイルと家族構成を少し考えてみてはいかがでしょうか?
『天然芝?お手入れ大変ですよ!やめた方が・・・』
『人工芝?高くつきますよ・・・』
こんな提案しかできないプランナーであれば、依頼するのやめときましょう!(^_^)
あと、よく困ったケースとしてご依頼ありますけど、駐車スペース、
『コンクリートをタイヤ部分2列に、真ん中天然芝』
よく大きな分譲地クラスに行くと見かけますが、NG!ド素人プランでしょうね。
『コンクリート2列の間の芝生が枯れて春になっても生えないんです~』
↑当たり前です!車の下、エンジンってどれだけ『熱』を持ってるか(^_^;)考えたらわかりますよね。
それにプラスしてカーポートが付けられてるケースも。日も雨も遮ってしまってどうやって天然芝、成長するんでしょうか(^_^;)
気をつけましょう!