先日越前ドライブに出かけた時、約30年前に白山登山の際に登山道で出会った石徹白(イトシロ)杉に
また会いたくて、福井県と岐阜県の県境にある岐阜県石徹白地区を訪ねました。
昔からの白山信仰で栄えた石徹白地区から林道を走ること約15分で白山登山口の
駐車場に到着します。
そこから登山道の急な420段の階段を昇ること約10分、標高1000mの少し開けた場
所に悠然とたたずむ
その姿は、以前と変わらずに大いなる姿で出迎えてくれました。
それは、普段見慣れた杉の姿ではなく、あたかも杉の名を借りた神そのもののよ
うな感じがする威容です。
樹齢1800年、樹高25m、目通り幹周13mと記されていて、屋久島の縄文杉、奈良十津川・玉置神社の
神代杉と共に杉の三傑と呼ばれているそうです。
幸運にも全ての杉に出会うことができましたが、石徹白杉に一番心を奪われました。
国の特別天然記念物にも指定されている杉は、木の登頂部が欠損して久しいのか、
雑木が着床し主幹の樹皮もはがれて白骨化したようにも見えますが残った数本の枝には
緑の葉を茂らせていて、懸命に生きている証を残していました。
後何百年、いや何千年と生き続けてほしいと願う 工事担当Mでした。