八月の終わり、奈良県橿原市城殿町の国特別史跡・本薬師寺跡周辺でホテイアオイの花が見頃だという新聞の記事と写真をみて、これはぜひとも観ておかねばと見学に訪れました。
1.4haの休耕田に地元の小学生と農家の人達がいっしょになって七月五日に植付したのだそうです。
ホテイアオイは亜熱帯アメリカ原産の水草で、茎の根元が膨らみそれを浮き袋として池にぷかぷかと浮かんでいます。
その姿が七福神の布袋さんに似ていることからこの名前の由来となっているそうです。
水中のリンや窒素を吸収し水質浄化に利用できるそうですが、ある程度の気温と日光さえあるとわずかな日数で爆発的に成長し増え続けるそうです。
花の時期は8月中頃から10月初め頃迄、薄紫の涼しげな花々は、残暑の厳しい中、訪れた人々をなごませてくれます。
お彼岸の前後に訪れると、田の畦に彼岸花が咲きだし、赤と紫の花のコントラストが素晴らしいと何度もおとずれているという見学者の方から教えていただきました。
腰をかがめて近くで花を眺めると、花びらの中の一つが濃い紫でその真ん中が黄色になっているのですが、それが妖艶で美しくよく見ると孔雀が羽を広げたようにも見えてしまう、工事担当Mでした。