先日、但馬山陰海岸を訪れた時、丁度10年前に訪ねた香美町余部地区にある余部鉄橋を再訪しました。
以前に訪れた鉄橋は、トレッスル橋としては日本一の規模だそうで、明治45年1月に竣工した当時の技術力の高さが偲ばれました。
余部鉄橋といえば、昭和61年12月28日に発生した突風による回送列車転落事故により、橋梁直下にあった水産加工場と民家を直撃して6名の尊い命が奪われた事故が記憶によみがえりました。
その事故の教訓をもとに新たに暴風壁を備えたコンクリート製の橋梁が建設されることとなり、平成22年8月に新しい鉄橋として生まれ変わりました。
今回新しくなった橋梁を再訪して、以前の鉄橋のデザインがいかに素晴らしかったか思いおこされます。
現在は空の駅として、展望施設となった旧橋梁の3本の橋脚がモニュメントとして残されていて、新旧の橋梁が見学できるようになっていました。
展望台から見える山陰海岸の海と、のどかな余部地区の風景がとても印象に残った工事担当Mでした。