昨日の富山は春の嵐
まさに花散らしの強風でしたね
サクラもだいぶ散ってきました
桜の見ごろも終焉を迎えそうですが、花はサクラだけじゃありません
【椿】
今日はツバキのお話
昔から日本人に親しまれてきた【椿】
私が所有するツバキの本(1998年発刊)には、日本で確認されているツバキの園芸品種は、2200種類に及んでいます。
私も恥ずかしい話、、、品種名を問われると・・・
わかりません
「万葉集」には風情のある花として、6首の歌が詠まれています。
「正倉院」の御物の中にも、昔の正月初卯の日のお祭りに使われたツバキの杖があるそう。
多くの園芸品種が作られるようになったのは江戸時代。2代将軍秀忠がツバキをこよなく愛し、全国の諸大名からツバキの品種を献上させたそう。
江戸末期には、あまりにもツバキが流行したので、その花がポトリと落ちるさまが、首切りを思わせ不吉なもの・・・という迷信を、時の権力者が流布したという説もあります
ツバキは園芸植物の中で最も花形の変化に富んだ植物
一重咲きの中でも、筒咲き・猪口咲き・抱き咲きなどなど・・・
花弁がいろいろ変化する遺伝性を持っています
茶道の世界でも【侘助】は信仰に近い愛着がもたれていますね
そんなツバキ・・・
最近は「チャドクガ」による被害で、あまりいいイメージをもたれていません・・・
残念です・・・
サクラの花見でもちきりな今日この頃・・・
サクラより先に花を咲かせていて、サクラが散ってもまだ元気に花を咲かせている【椿】
ひっそりとこちらを見るように咲いている【椿】にも、たまには目を向けてあげてください