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文化財保護活動

社長の木下です。
大げさな表題を付けてしまいましたが、要は伝統技術を錆びさせない為の勉強会です。日曜日に横浜マイスターの大胡周一郎(「植周」)さんが主催する活動に参加しました。
京急線「富岡駅」より徒歩3分の所にある「旧川合玉堂別邸二松庵」表門脇の建仁寺垣のやり替えです。

旧川合玉堂別邸二松庵

旧川合玉堂別邸二松庵

旧川合玉堂別邸二松庵

旧川合玉堂別邸二松庵

観光協会のホームページでは
”日本画の大家・川合玉堂の富岡の別荘です。 約2000坪の回遊式庭園をもち、
その庭に古い黒松が2本あったために二松庵と名づけられました。
この別邸は数寄屋造りで画室としての機能を備え、 玉堂により大正6年ごろに新築されたもので、
造園は地元の庭師「植周」が玉堂の意向を生かして作庭しました。
玉堂は昭和10年ごろまで毎年、夏冬をここで過ごし、多くの作品を描きました。”
と紹介されています。

10年ほど前から私はこの場所での活動に参加しており、袖垣や土橋、流れの改修などに関わってきました。
以前は門をくぐって階段を上がった所に数寄屋造りの建物が有り、画伯の作品も展示されていましたが、2013年10月16日早朝の不審火により全て消失してしまいました。大変残念です。

2008年に玄関土間の三和土(たたき)と縁丸太のやり替えをした時の場所が、、、

玄関土間の三和土

玄関土間の三和土

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今は見る影も無く 切なくなります。

せめて今残っている表門まわりだけでも当時の姿を残すため、材料も技法も当時のまま忠実に再現することがこの勉強会の意義であると感じています。

建仁寺垣改修施工前

建仁寺垣改修施工前

建仁寺垣解体

建仁寺垣解体

建仁寺垣胴縁

建仁寺垣胴縁

建仁寺垣

建仁寺垣

 

建仁寺垣 表

建仁寺垣 表

今回はここまで。また来週の日曜日に続きをやって完成予定です。
それにしても休みを返上してこういう勉強会に参加してくる若手造園家達には頭が下がります。
出来る人ほど努力しているものですよね。(By K)

1週間後の2/28(日)、竹垣修復が完了しましたので追記しておきます。

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建仁寺垣完成

建仁寺垣完成

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