早春のガーデンを楽しむ

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春本番までの短い期間に楽しめる春植物、スプリング エフェメラル(春の妖精)。落葉樹の足元に植栽してお庭に春の訪れを演出しましょう。

春を呼ぶ植物“スプリング エフェメラル”

四季のある国・日本の春を呼ぶ植物は、寒さで縮んだ私たちの心を解きほぐす素敵なパワーがあります。海外ではスプリングエフェメラル(春の妖精)と呼ばれる植物たちです。代表的なスプリング エフェメラルであるユキワリソウは、ミスミソウの別名です。その名の通り雪を割って芽を出す植物で、森の中では落葉広葉樹の足元に根を下ろします。樹木が葉を大きく茂らせる前に、春の光が地面に届き暖かくなると花芽をもたげてきます。この瞬間が私たちに大きな感動と元気を与えてくれるのです。

落葉樹の葉が展開する前に、林床に咲き乱れる早春の宿根草

落葉樹の葉が展開する前に、林床に咲き乱れる早春の宿根草

自然はお庭づくりのお手本

ガーデンデザインを考える上で最も良いお手本は自然であることは間違いありません。早春の一年草は品種改良が進み、冬中ガーデンを賑わせてくれるようになりました。パンジー、ビオラ、ストック、カレンジュラ、ガーデンシクラメン、ミニハボタンなどは冬のガーデンを楽しく演出してくれる花々です。これらの植物たちと一緒に植栽する宿根草は夏や秋に花が咲きます。冬の演出の花々を抜いてしまった後、新芽を出すまでに十分時間があり、成長に影響が少なくて済みます。ただし、スプリング エフェメラルたちの場合は、このような植栽をしない方が良いでしょう。

華やかな冬の一年草よりは少し離れた落葉樹の足元に植栽し、腐葉土などで厚めのマルチングを施すと効果的です。ヤマエンゴサクの優しいブルーは春の訪れをより明確に感じさせてくれる演出になるでしょうし、シュンランが花を付けるとスミレの仲間たちがそこかしこに現れてくれているはずです。

心を癒やす春植物

自然界の中では、他の植物が花を咲かせないこの時期は、受粉をサポートしてくれる昆虫たちを独り占めできる時期でもあるのです。この時期に開花を合わせる植物は、種の生き残り戦略として行うのですが、他の植物たちとの競合を避けている優しい植物たちであると私は考えます。この優しさが私たちの心も温かくしてくれていると思います。