水辺の植物を大切にする

水辺の植物を大切にする

初夏になると、水辺の植物が花を咲かせます。水辺と植物のある風景は、美しさを楽しむだけでなく、生き物を呼び寄せ、環境改善にも効果があります。

環境改善にも役立つ水辺の植物

水辺のある景観づくりが進められています

初夏をむかえ、植物たちも春から夏の装いへと移り変わってゆきます。このころになると、水辺の植物が、美しい花を咲かせるようになります。
日本の都市部の大半は、かつて水郷と呼ばれ、豊かな水の景観がありました。過去の景観を復元することはできませんが、徐々に、水を身近に感じる空間が大切であることが、わかってきました。
ビオトープ(生き物の空間)の重要性は、小中学校の総合学習で取り上げられていることからも、よく分かります。河川や用水路は護岸工事を必要とするときには、単に治水としてだけでなくビオトープや景観に配慮した計画が実行されてきています。多自然型護岸工とよばれ、その地域住民の意見や子どもたちの
情操教育現場なども加味した試みです。

英国ハンプトンコートフラワーショウ

英国ハンプトンコートフラワーショウ

環境改善にも役立っています

水辺の植物の演出は、これからのガーデニングに欠かせない要素です。欧米では、この演出がかなり浸透してきています。良かれと思い進めてきた開発が自然を壊し、環境のバランスを崩してしまったことを謙虚に受けとめ、改善していく必要があります。水辺のある景観づくりもまた、この改善策の1つだと考えられています。
水辺の植物は、見て美しいと感じるだけでなく、環境改善においても大きな役割を担っています。水辺に生息する植物で、とくに岸辺植物に分類される植物の多くは、原種が日本原産である点も興味深いことといえます。くらしの空間で川や池をつくるには、かなり広い土地が必要ですが、水鉢などの器を使えば、手軽に水辺の演出ができます。子どもたちと一緒に水辺の植物たちを観察してみませんか?

リュウキンカ

リュウキンカ
湿地に生え、乾燥に弱い湿地植物。

スイレン

スイレン
根を水底に張り、水面に葉を浮かせる浮葉植物。

鳥や虫、魚… たくさんの命を育みます

自然環境の循環がうまく機能する水辺、ビオトープの考えを取り入れることで、昆虫や鳥、魚や植物が生息し、自然の循環がうまく機能し、お互いが共に生きるバランスが保たれます。水、空気、光が生み出す浄化作用により、人もまたくつろぎ空間の中で、大自然と共生することができます。

野生の鳥がやってくる。

野生の鳥がやってくる。