ふわっと心を包み込むような、甘くやさしい香り――そんな魅力を持つ花といえば「ジャスミン」。
香水やアロマ、ジャスミンティーなどでおなじみですが、実はガーデニングにもぴったりな植物です。
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ジャスミンとは?基本の特徴
ジャスミン(Jasmine)はモクセイ科ソケイ属に属する植物で、世界に約300種類以上あります。
白や黄色の可憐な花を咲かせ、甘く濃厚な香りが特徴です。
特に夕方から夜にかけて香りが強くなり、ナイトガーデンにもぴったりです。
ジャスミンの香りの魅力
ジャスミンの香りは「エキゾチックで官能的」と称され、古くから香水やお香として重宝されています。
精神を落ち着かせ、幸福感を与える作用があるとされ、アロマテラピーでも人気の香りです。
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代表的なジャスミンの種類
1. コモンジャスミン(Common Jasmine)
学名:Jasminum officinale
別名:オオバナソケイ(大花素馨)
原産地:ヒマラヤ〜中国西部
特徴:
つる性の低木で、支柱やフェンスなどに絡ませて育てることが多い。
花の色は白で、5枚の花びらを持つ。
香りが強く甘い。ジャスミンティーの香料にも使われる。
開花時期:初夏〜秋(6〜9月ごろ)
2. ハゴロモジャスミン(羽衣ジャスミン)
学名:Jasminum polyanthum
原産地:中国南西部
特徴:
コモンジャスミンに似たつる性の植物で、生育が早い。
つぼみはピンク色、咲くと白くなる。
香りが非常に強く甘い。開花時は遠くからでも香るほど。
観賞用として人気。鉢植えやトレリス仕立てによく使われる。
開花時期:早春〜初夏(3〜5月ごろ)
3. アラビアジャスミン(Arabian Jasmine)
学名:Jasminum sambac
別名:マツリカ(茉莉花)
原産地:インド〜アラビア半島
特徴:
半つる性または低木性。高さ1〜2mほど。
白い花はバラのような重なりのある八重咲き〜一重咲き。
香りが非常に強い甘い香りで、ジャスミンティーや香水の原料として有名。
開花時期:初夏〜秋(6〜10月ごろ)
高温多湿を好み、熱帯〜亜熱帯向きの植物。
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ジャスミンを庭に植えるメリット
1. 香りで癒しの空間を演出
ジャスミンを庭に植えると、開花期には自然と芳香が広がり、まるでアロマ空間にいるような感覚に。
2. 見た目が美しく、フェンスやアーチに映える
つる性のジャスミンはフェンスやアーチに絡ませると非常に美しく、ナチュラルガーデンのアクセントにぴったり。
3. 比較的育てやすく、初心者にも◎
日当たりと水はけのよい場所を好み、日本の気候にも適応しやすいため、ガーデニング初心者にもおすすめ。
4. 虫除けやリラックス効果も
香りには虫除け効果があると言われ、心を落ち着かせるリラックス効果も期待できます。
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ジャスミンは、美しさと香りだけでなく、庭づくりにも大きなメリットをもたらす植物。あなたの庭にも、癒しと彩りを与えてくれる存在になるはずです。