心を癒す水辺の花『睡蓮』

睡蓮はスイレン科スイレン属の多年草で、温帯性睡蓮と熱帯性睡蓮の2つに大別されます。
温帯性は日本の気候に適しており、初夏から秋口にかけて咲く品種が多く、比較的寒さにも強いのが特徴です。
一方で熱帯性睡蓮は、より鮮やかな色彩と香りを持ち、夜咲きの品種も存在します。
睡蓮は見た目の美しさだけでなく、夏の涼感を演出し適切な環境を整えることで、毎年楽しめる多年草です。

スイレン_ピンク

睡蓮の育て方─環境づくりがポイント

睡蓮の育て方─環境づくりがポイント

1. 品種選び
初心者には耐寒性があり育てやすい温帯性睡蓮がおすすめ。
白や黄色の花を咲かせる「アルバ」「マーレライ」などは管理しやすく、花付きも良好です。
2. 鉢・容器の選定
直径30〜45cm、深さ30cm前後のスイレン鉢または陶器製の水鉢が理想です。
黒色の容器は水温上昇を助け、早期の開花を促す場合もありますが、夏場の高温に注意が必要です。
3. 用土・植え付け
赤玉土(中粒)に堆肥や緩効性肥料を混ぜた専用土を使います。
根茎は斜めに浅植えし、葉が水面に出るよう調整します。
表面には軽く砂利を敷くことで濁り防止と装飾性の向上にもつながります。
4. 水と光の管理
日照時間が1日5時間以上確保できる場所で育てると、花つきが格段に良くなります。
水は減った分を継ぎ足し、月1回程度の『部分的な水換え(全換水は避ける)』が理想です。
5. 夏の高温対策
水温が35℃を超えると根腐れや生育不良の原因となります。
必要に応じて半日陰に移動させたり、鉢をすだれで覆うなどの工夫を行いましょう。
メダカや浮草との組み合わせも、見た目・水質管理の両面で効果的です。

スイレンとめだか
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おすすめの睡蓮品種一覧(初心者〜中級者向け)

おすすめの睡蓮品種一覧(初心者〜中級者向け)

プレゼンテーション1

補足アドバイス

・肥料について
緩効性の固形肥料(IB化成やマグァンプKなど)を土に混ぜ込むか、月に一度の固形追肥がおすすめです。液体肥料は控えめに。
・水質について
水はカルキを抜いたもの(汲み置き水や井戸水など)を使用。水替えは月1回程度の部分換水で、バクテリア層を保つことが重要です。
・病害虫対策
アブラムシやボウフラの発生には注意。メダカやタニシとの混泳で自然防除も可能です。

庭の片隅にひとつ水鉢を置くだけで、そこには小さな水辺の風景が広がります。
特に夏には、強い日差しの中でも凛とした姿を見せてくれるので、ベランダや庭に涼しげな雰囲気をプラスしてくれます。


スイレン鉢

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