多年草?宿根草?

 

せっかく出てきたチューリップの芽も、時折降る雪で隠れたり出てきたりです。

まるで、粉砂糖を振りかけたみたいになっています(*^_^*)

 

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さて今日は、例年お客様からのよくある質問上位の

 

「宿根草と多年草の違いって?。。。何?」

 

について書きたいと思います。

 

 

まず、「多年草」とは

何年も繰り返し開花・結実して生存し続ける草本類

の事を言います。

 

そして「宿根草」とは

冬に地上部が枯れても、地中の根や地下茎が残り、翌年再び葉が出るもの

の事を言います。

 

 

「何年も繰り返し開花・結実して生存し続ける」と

「地中の根や地下茎が残り、翌年再び葉が出るもの」 ・・・??

これって同じことでは?

 

そうなんです。多年草も宿根草も同じなのです。

 

ここで重要になるのが、「耐寒性」です。

一重に「多年草」と言っても、寒さに弱いもの・強いものがありますよね。

そこで多年草をこんな風に分ける事が出来ます。

 

 

非耐寒性多年草(実質的には温室植物や一年草として扱われる事が多い)

半耐寒性多年草

耐寒性多年草

 

 

そしてこの↑の 「半耐寒性多年草」、「耐寒性多年草」に当たる植物を

「宿根草」という風に一般的に呼んでいるのです。

尚且つ、逆に言えば宿根草の性質があるものを一般的に「多年草」と呼ぶのです。

 

この一般的にというのがまたクセモノで(笑)、ほとんどが関東基準で分けられています。

なので 一般的=関東では という事になるのですね。

 

ここ北海道では、これがさらに混乱する理由の一つなんです。

 

関東を基準とすると多くの植物が「多年草」もしくは「宿根草」となってしまうのです。

上記の「半耐寒性多年草」はまず北海道での越冬はムリ×!!

「耐寒性多年草」でも×なのも中にはあるぐらいです。

 

日本全国、冬の環境が違うのは当たり前の事ですが

どの地域を基準として考えるかで、同じ植物でも越冬したり、しなかったりするので

あいまいになってしまう原因の一つだと思います。

 

「花苗に付いているラベルには宿根草って書いてあるのに越冬しなかった・・・」

「多年草って書いてあるから大丈夫だと思った・・・」

お客様から良く聞く話です(T_T)

 

やはり北国に住む方は、花苗を購入する際に心配だったら、

越冬するのかしないのかをきちんと店員さんに確認した方が良いかもしれません。

 

 

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宿根草のサルビア ネモローサ

 

 

ということで、弊社ではあっさりとこの様に↓↓↓

 

多年草・・・室内で越冬させてください

宿根草・・・外でそのまま越冬OKの植物です

 

という風に分けています。

 

要するに「宿根草」と書いて無ければ外での越冬はムリ!

分かりやすいですよね♪

 

花苗を販売する時に付けているプライスカードに

名前・値段と一緒に性質(多年草or宿根草など)を書いているので

確認してみてください!

 

以上ちょっと長くなってしまいましたが、多年草と宿根草のお話でした。

 

 

 

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