湖東庭巡り②彦根の龍潭寺

 

こんにちは、浅野です。

昨日から両親と秋のガーデン旅に出掛けています。今回は長野と山梨県へ。一週間前に長野行ったばかりですけど(笑) 両親たちは一昨日に新潟県燕市のGreen fieldsさんから旅行をスタートしていますが、私は昨日から合流です。私も行きたかったな~!

 

さて、湖東庭巡り2か所目は今回一番楽しみにしていた有名な龍潭寺です。

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龍潭寺と言えば井伊家の菩提寺として有名ですが、この彦根の龍潭寺ではなく浜松にある龍潭寺のほうが有名かもしれませんね。そちらも井伊家の菩提寺で、国指定名勝庭園になっております。小堀遠州作。私は行ったことがありませんが・・・。

というか、もともとは浜松のほうが先でそれの分寺だということです。私は大河ドラマを見ていないのでよく分かっておりませんが、ただいま大河ドラマで放送している井伊直虎ですが、それの影響か龍潭寺の隣の清涼寺、裏の佐和山城址を含め周囲はとても賑わっておりました。ちなみに佐和山城址へは龍潭寺の裏から登っていけるそうですよhappy01

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広い駐車場に車を停めて、モミジが生い茂る参道を歩いていきます。

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すると、最初の門のすぐ裏手に銅像が・・・なんと石田三成!滋賀県の広告塔といえば「武将と言えばみつなり~」で有名の石田三成さん!井伊直政が佐和山城主になる前、石田三成が居城していたという歴史もあるんだそうです。龍潭寺の中には石田三成の頭蓋骨が展示してありましたが・・・あれやっぱり本物なのかなcoldsweats02

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そして立派な山門へ。左はなにやら博多塀のような・・・?

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土塀に瓦が埋め込んであって、鉄砲の玉が貫通しないようにしてあるんだそうです。博多塀は秀吉が戦火で焼けて使えない焼け石や焼け瓦などを利用して復興の象徴的に造らせたものですが、それに比べれば瓦も密ですし・・・というかほぼ瓦ですね。瓦がメインで土がツナギになってるみたいな。

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山門をくぐると、美しい苔の手入れを庭師さんが行っておりました。

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さぁ、いよいよ本堂へ!拝観料は400円でした。住職さんらしき方が受付にいらっしゃったのですが、気さくな方のようで、見学者何人かの質問に丁寧に答えてらっしゃいました。そこを素通りして、まずは方丈へ。

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方丈へと向かう廊下にあった、花札の桜の赤タンのような襖絵。とても絵柄が気に入って撮影したのですが、その後いろいろ読んでみるとこれはどうやら佐和山城にあった襖絵なんだそうですね。しかも三成の時代。とても華やかですよねぇ、でもこの裏側は質素なんだそうですよ。「武将と言えばみつなり~」を帰りに主人が車の中で延々と見ていたのですが、石田三成はとてもよい城主様だったようですね。

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そして、方丈庭園へ。横幅が結構あり、全景を写真におさめるのは至難の業でした。

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方丈中心より。この方丈南庭は「ふだらくの庭」と呼ばれ、江戸初期の枯山水庭園です。作庭者は小川寿一、先日行った富山県高岡市の国泰寺庭園(2017/9/13ブログ)と同じようです。

中央の島が補陀落山で、その中の中心の一番大きい石が観音様の立ち姿、この島の右端にある変わった形の石が現世から仏様の世界への渡し船となっているそうです。白砂はもちろん海を表現しているので、なるほど確かに船に見えてきますよねhappy01

そうそう、ここに来る前に行った青岸寺(2017/9/22ブログ)も補陀落の世界を表現していました。

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向かって右端には松の巨木が。これや南側に生い茂るモミジのおかげで軽やかな樹陰ができておりました。

この龍潭寺は禅宗の大学寮があり、その中には今でいう造園家である園頭(えんず)科なるものがありそれが造園学校のはじまりとされ、ここで学んだ僧たちが日本全国で禅寺の庭園を手掛けたことはかなり有名な話なんだそう。なので、この南庭の後丘上には夢窓疎石や小堀遠州の供養塔などがあるようで・・・これは行ってから知りました。庭の寺として有名なだけではなく、そんな歴史もあったとは!今度はきちんと下調べしてから行かなくちゃいけませんね。

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さて、ご本尊にお参りをして奥に進もうとすると、めちゃくちゃ大きな強面のだるまさんが。。。

ここは「だるま寺」としても有名らしく、毎年4月はじめには大小3000個あまりの福達磨を祀るそうです。でも最初このだるまさんには私もびっくりしてしまったよ・・・薄暗かったらちょっと怖かっただろうなぁsweat01

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そこから展示スペースを見ながら方丈の後ろ側を通り(ここで三成の頭蓋骨を見ました)書院へ。

まずは向かって右側にある書院東庭、小堀遠州と和尚合作の借景式庭園。

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鶴亀蓬莱式庭園です。借景としているのは佐和山城でしょうか。紅葉の名所であった佐和山城には、佐和山十景なるものがあったそうです。境内には300本ものモミジがあるんだとか。参道にもたくさん植わっていたものなぁmaple

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右側には赤い壁のお茶室だと思われる建物が・・・廊下の延長に竹が敷かれている濡れ縁みたいなもの、タカショーさんで取り扱ってそうですね(笑)

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書院の向かって左側、書院北庭の路地庭園には、僧たちの修行庭園として現代まで残っているものだそうです。すごいですね、ほんとにお庭を学ぶ学校だったんだ~!

北庭なのに日差しが強すぎて、樹齢400年のシャラノキがどれだか判別できませんでした・・・メタセコイヤもあったらしいのにそれも分からずcrying

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帰り際。

山門から見る参道、苔とモミジが美しいですね。秋はさぞかし綺麗なんだろうなぁ。そうそう、ご本尊は10月中旬に特別公開するようですよ!

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龍潭寺をあとにして、やっとお昼をいただきました。来る途中に調べていた滋賀県のB級グルメ?近江ちゃんぽんへ。食欲がなかったわりに、ラーメン半玉・野菜一日分のカスタマイズ?をしていただいたのですが、私には長崎ちゃんぽんより美味しく感じましたlovely 豚骨ベースじゃないからかなぁ?スープは透き通った黄金色、京風だしをベースに野菜や豚肉が煮込んであるのでスープを飲むのも苦でありませんでした。ほんと美味しかった~!

目の前にちゃんぽんが来るまでとんこつ味だと思っていたので、飲んでみてびっくり。最後はおすすめ通りお酢を垂らして飲みました。富山の高岡市にも近江ちゃんぽん屋さんあるので今度行きたいなぁ~happy01

 

 

 

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