桜の満開の先週、高校時代の友人の案内で 大山崎山荘美術館に行ってきました。
「大山崎山荘」は、関西の実業家・加賀正太郎という人が、
大正から昭和初期に、自ら設計した英国風の山荘です。
美術館は、本館である「大山崎山荘」と、
安藤忠雄設計の「地中館(地中の宝石箱)」、「山手館(夢の箱)」の主要な建物と
約5,500坪の庭園からなっています。
山荘は、太い重厚な木材をふんだんに使われ、英国風といえど和風のエッセンスが香ります。
窓には色ガラスがはめこまれ、外から入る光も、照明の光もほんのりと優しい♪♪
打って変わって、安藤さんのコンクリートとガラスの無機質な建築も、
この山荘と緑豊かな周囲の景観に溶け込んで、斬新で胸の空く感じがしました。
ここで、無知なわたしは疑問がわいてきて友人に、
「ねぇねぇ、近くにサントリーの工場があるしさ、アサヒビールさんと、加賀さんと、
何かつながりがあるの・・・?」と、尋ねました。
この加賀さんという人は、ニッカウヰスキーの創業にも参画し、
晩年には同社の株を、深い親交のあった
アサヒビール初代社長 山本爲三郎さんに託したそうです。
その縁が、今の美術館へと受け継がれているということです。
「へぇ~そうなんやね~」と、納得して、わたしは再び順路に沿って、足を運びました。
そして、ステンドグラスのある階段ホールから、いよいよ二階へ!!!
大テラスに出ると、
眼下には、木津川・宇治川・桂川の三川と、石清水八幡宮のある男山の風景が広がっていました。
「うわ~きれい!!!」
加賀さんがここに山荘を建てた意味が、よくわかる素晴らしい風景でした。
山本コレクションの数々や、地中館(地中の宝石箱)に展示されている印象派の巨匠
クロード・モネの、睡蓮の絵画にも満足しながら、今度は庭園にでました。
芽吹き始めたもみじや、かりんの新芽。
桜に負けないくらい鮮やかな黄色の山吹。
シャガの花。
水辺にはクレマチスの原種であろう、紫の小花が咲いていました。
季節を変えて、睡蓮の咲く頃、秋の紅葉の頃に、また訪れたいと思いました。