色彩で爽やかさを添えるヨーロッパのガーデン
ヨーロッパのガーデンを見ると、サマーガーデンやブルーガーデン、
ホワイトガーデンという言葉を目にします。
言葉の意味のとおり、色彩的に爽やかで涼しい色彩を演出しています。
青や白は寒色で感覚的に涼しさを感じる色彩であることは、
みなさんもご存知かと思います。
日本のガーデニングも、いよいよデザインの時代といわれています。
その中でも、色彩の調和、構成のバランスはとても重要なガーデン要素といえます。
カラーリーフという言葉もようやく普及してきたので、
日本のガーデニングがデザイン的にレベルアップしていくことは間違いないでしょう。
日本ならではの情緒を添えた演出を考えてみましょう!
日本のサマーガーデンの演出は、イングリッシュガーデンそのままを真似するのではなく、
日本ならではの演出をしたいものです。
季節の変化を素直に楽しみ、くらしの中で情緒性を高めていきましょう。
まず、演出にテーマを考えましょう。寄せ植えひとつにも、このことは大切です。
例えば「夏の朝」というテーマであれば、朝日のあたる場所に
美しく映る植物たちを集め演出します。
色彩的にはシルバーリーフや白色の斑入り植物が大変有効です。
また夕方になると香る植物で、夕方の演出をするのも面白いでしょう。
ガーデニングの楽しみは季節だけでなく一日の時間帯も重要な要素です。
情緒のある秋の七草などは夕方の光線で見たほうがさらに情緒性は高まります。
玄関先の横に小さな水鉢の演出をするのも夏ならではの風情ですね。
さらに最近ではLEDのライティングなどと組み合わせてもモダンな演出ができます。
最後に、夏から秋にかけてとくに季節的に似合うグラス類も見逃せない素材といえます。
微妙な風になびくグラス類は、ガーデンの中に動きを感じさせてくれます。
夏は光、水、風を感じる季節なのです。