日本は四季がはっきりとしているので、もともと美しく紅葉する植物がたくさんあります。短い期間ですが、ガーデンの移り変わりとして、花の少ない時期にこの色彩はより楽しさを増すことになります。
紅葉はどのようししてできる?
秋が深まり、夜と昼間の温度差が激しくなると、葉の付け根に水分や養分が詰まり、離層ができます。そうすると、葉に合成された当分がどんどん蓄積され、この当分から赤い色素アントシアンが新たに合成されていきます。そして緑色のクロロフィルはどんどん分解されてしまいます。その結果として、緑色の色素がなくなり、赤い色素が増えていきます。これが一般にモミジなどが色づく『紅葉』とよばれる現象です。
赤・オレンジ色の紅葉が美しい樹木
イロハモミジ:カエデ科 カエデ属
山地から平地にかけて広く自生し、繁殖力が高いため暖地であれば里山の林内、水辺などにも育つ。
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ナナカマド:バラ科 ナナカマド属
春の芽出し、新緑、秋の紅葉、雪中に残る赤い果実と四季を通じて見所がある
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ドウダンツツジ:ツツジ科 ドウダンツツジ属
落葉性,耐寒性が強い,生け垣向き,初心者でも育てやすい。春には白いかわいい花が咲く。
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黄色の紅葉が美しい樹木
イチョウ:イチョウ科 イチョウ属
樹高は最大で45m、直径は2~5mにもなる。公園、学校、街路、寺社等に植栽されることが多い。
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ユキヤナギ:バラ科 シモツゲ属
春には雪のような白い花が咲き、秋には紅葉が楽しめる。丈夫で育てやすい。
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イタヤカエデ:カエデ科 カエデ属
大きく育ち、材が白くて美しいことや弾力性に富むことから建材、フローリング、家具、楽器(ピアノなど)、バット、こけし、スキー板などに使われる。