三寒四温を繰り返しながら
気が付けばいつの間にか
通り過ぎる風は激しいながらも暖かい。
敏感に受け取るのは新芽達
イワヤツデも裾に葉っぱを従え背比べで並んでる
シャクナゲもほら、いつものあの色で蕾みだした
何気に歌っていた音楽の授業で習った歌を口ずさむ
「夏の思い出」
夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬(おぜ) 遠い空
霧のなかに うかびくる
やさしい影 野の小径(こみち)
水芭蕉(みずばしょう)の花が 咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花(しゃくなげ)色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空
シャクナゲ色に黄昏れた空、どんなだろうと
何も判らず丸暗記で歌っていた
シャクナゲの花を間近に見るようになって
改めて此の歌詞の空を見てみたいといちも思う
シャクナゲの咲く頃。