こんにちは、浅野です。

暖かい土日だったと思ったら、昨日はまたすごく寒くなって粉雪が舞っていました金沢です。今週末の沖縄も、20度切るぐらいの予報が出ていてちょっと寒いみたい？洋服どうしようかなぁ。

 

北海道への社員旅行から直接金沢に戻ってきて、その翌日からは遊びに来てくれた友人と一緒に能登半島へ一泊旅行してきました。友人を迎えに行って、まずは家の近くの回転寿司「すし食いねぇ」へ。金沢の回転寿司にえらい感動してくれて、私も連れて行った甲斐があるというか、鼻が高いというか(笑)

おすすめして食べてもらったネタは、ガスエビや梅貝、白子の天ぷらなど。でもやっぱり一番はノド黒の炙りが美味しかったみたい　金沢というか、北陸ではやっぱりノド黒が一番人気なんでしょうね。

食べたあとは、のと里山街道に向かって最初の目的地である羽咋市の妙成寺へ。

・・・と、その前に荒れた日本海が見たいとのことでいつもトランペットの練習をしている高松の海へ。暴風が吹いていたこの日、平日でも何台かは停まっていることの多い高松の海には一台も車はいませんでした。ものすごい音だった。私はいつも見ている海だけど、友人は「これぞ日本海」と大満足(笑)

そして妙成寺へ。ここは北陸における日蓮宗の本山だそうです。前田家ゆかりのお寺なんだとか・・・。

前々から気になる存在ではあったのですが、なかなか行く機会もないなか、今回寺院仏閣好きな友人と旅行することになりましたので私の希望でついでに寄らせてもらうことになりました

平日15時ごろ行ったのですが、わりと参拝客は多かったです。

拝観料を払い境内の中に目をやると、ピンク色の桜が咲いていました。後ろは国指定重要文化財の仁王門です。妙成寺には国指定の重要文化財がなんと境内に十棟もあるのですよ～　1625年の建立で、両脇には二王尊である阿行と吽行がおりました。

山門をくぐるとすぐに見えるのが五重塔（重文）。高さは34,18mで、1618年建立。北陸唯一の木造五重塔で、栩葺きの屋根は五重塔としては全国唯一だとか・・・栩（とち）葺きとは板の張り方の種類の一つなのですが、その中で最も厚い板を使用していて板の厚さは１～３cm、トチノキの板を使っているというわけではないのですね。知らなかった・・・。善光寺の山門や、福島県唯一の国宝・白水阿弥陀堂の屋根がそうみたい。ちなみに、一番薄い張り方は杮（こけら）葺きで板の厚みは２～３mmだそうです。

五重塔に向かって左側にあった、正面はこれも重文の経堂。四代藩主前田光高公の遺願によって建立しました。経堂とは経典をしまっておく建物のことです。

こちらは石川県文化財の釈迦堂。屋根は杮葺きだそうです。この両脇の旗には「南無釈迦牟尼仏」と「南無妙法蓮華経」と書いてありました。

五重塔の傍らに建つのは、手前が重文の三十番新堂。奥が県文化財の三十番新堂拝殿です。新堂のほうは1614年建立で、北野天満宮より移築したと伝えられているもの。拝殿という名のとおり、正面から見てみると・・・

拝殿越しに開けられた窓から、三十番新堂の鳥居と建物がよく見えるようになっておりました。三十番新堂の内部には、日本の国神三十体が祀られています。

重文の妙成寺本堂。1614年に三代前田利常公の帰依により前田家御用達大工によって建立されました。

この本堂から一段下がったところに、県文化財の名勝庭園があるのです。ここにきて知りました、お恥ずかしい・・・。

そこからは、このように五重塔のところがぽっかりと空いていて木々の間から見えるように工夫されていました。江戸時代前期の蓬莱式池泉庭園です。庭園の向かいには重文の書院があったのですが、会合中で覗くことはできませんでした。

最後に、可愛いシュロ縄がついた灯篭の雪囲いと、ボタン？の藁囲い。上野公園のボタンも霜よけでこういう風になってたなぁ。東京のお庭でこうするのは見た目のためなんだろうけど・・・。

1時間弱かけてゆっくりと見て廻りましたが、もっと早く来ればよかったと後悔するぐらいとてもいい時間が過ごせました。屋根の葺き方や拝殿など、勉強にもなりました。友達や親が来ると、いつも加賀の那谷寺などに案内していましたが今度はここも候補に入れてもらおうっと。

名古屋から能登半島まで、現在「昇竜街道」というのを押しているそうなのですが、この妙成寺もその一部。ぜひ能登へお越しの際は寄ってみてくださいね