立山と有峰ドライブ

 

こんにちは、浅野です。

土曜日に東京から北陸新幹線で富山駅で下車し、主人に迎えに来てもらいました。そのまま車中泊して、日曜日は銭湯に寄ってから立山町へレッツゴー!

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まず出掛けたのは、立山町にある称名滝です。落差350mは日本一!滝の全景が見える前から、すでに奥は滝から落ちる水しぶきで煙っているように見えました。ちなみに、駐車場からは片道1.3km、高低差100mほどの坂道を歩かなくてはいけません。朝10時前とはいえかなり暑かった!

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弥陀ヶ原台地から流れ出る左の滝が称名滝、右の細い滝はハンノキ滝です。

水しぶきを浴びてると一気に寒くなりましたが、橋の両脇に虹が一つずつ架かっていてとても綺麗でした。称名川となる水は驚くほど綺麗。この滝は7万年前ほどは何キロも下流の今の立山駅あたりにあったそうで、今も年々滝に台地が削られて後退しているそうですよ。すごい力ですね~!

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このあとは立山駅に戻りました。称名滝までは立山駅から車で30分弱ぐらいでしょうか。

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立山駅ではこんなポスターを発見!

ちょうど一年前に立山黒部アルペンルートを横断したのが懐かしいですね(2016/10/19ブログ)。この日も快晴できっと室堂では立山の雄山などが綺麗にみられていることでしょう。立山駅も登山客でにぎわっておりました。

黒部ダムの回のブラタモリ面白かったです、次回からのも楽しみだなぁlovely

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立山駅に行ったのは、前から行きたかった立山カルデラ砂防博物館に行きたかったから!

最近ダムだダムカレーだなんだと迷走している私ですが(興味あるからしょうがない!)、今度は砂防ダムにまで手を出したか!?とお思いでしょう・・・でも違うんです、ここには主人が来たがっていたのですよね~!(笑)

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立山から富山市内を流れる常願寺川というのは日本でも有数の暴れ川として有名で(金沢でいう金腐川みたいな)、その自然災害を抑えるための砂防ダムの建設というのは昔からの悲願でした。実際、大地震のあとにできた立山カルデラには今も大量の土砂が溜まっていて、これが全部流れ出てしまうと富山平野が今よりも平均2mも高くなるんだそうです。

その予防としての砂防ダム、その建設にこうしたナローゲージのトロッコやインクラインは欠かせないものでした。ちなみに一般的なナローゲージのレール幅よりも狭い610mmだそうです。可愛いですね!そう、これが主人の見たかったものhappy01

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これは博物館の中から撮影したものですが、カツラの木の陰にレールがあるのが分かりますか?立山の急峻な斜面を登っていくのに、ここには18か所もの連続スイッチバックがあるんだそうです。18か所とか聞いたことがありません・・・。

今も現役でお手入れの際などに活用しているそうですが、毎年7~10月には見学会を開催していて一般市民も乗ることができます。もちろん抽選ですが、これに乗ると国の重要文化財である白岩砂防堰堤(高さが日本一)に行けたりしちゃいます。いいなぁ、乗りたいし見たかった・・・。

このあとは、もうじき冬季閉鎖になる有峰林道へ向かいます。

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称名川や常願寺川沿いにはたくさんある砂防堰堤ですが、途中横江頭首工という看板を見掛けて立ち寄ってみました。

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効率よい農地開拓のための施設ですが、現在は常願寺川の治水にも一役買っているようです。

そして、本日のメインである有峰ダムへ。

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有峰ダムへ行くには、立山周辺にあるいくつかの入り口から有峰林道へと入らなければなりません。これは有料道路で普通車だと一台1900円と決して安くはない金額です。しかも、毎年11月~6月は冬季閉鎖なので実質5か月間しか開かないことになります。なので、3連休の中日のこの日も、もうじき迫る冬季閉鎖に向けてか崖崩れの復旧作業が急ピッチで行われていました。

立山駅付近は標高400mほど、そこからビジターセンターなどがある有峰湖の標高1100m付近まで登っていきます。

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そして有峰ダムへ。先日の岩手の田瀬ダムに続いて、こちらもダム湖百選です。堤高は140m、貯水量は2億ちょいあります。

展望台からは重力式コンクリートの天端しか見えませんが、帰りはその天端を通って帰るつもり。有峰林道は5経路ほどあって、岐阜県側にも抜けられるようになってるんですよ。

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その有峰湖を過ぎて少しするとビジターセンターや記念館、ホテルなどがあるところへ出ます。有峰森林文化村とかいてありました。記念館ではもちろんダムや有峰開発の歴史をお勉強です。今日は勉強ばかり。

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有峰開発は、関西や中部の一端を担うのではなく富山が発展するための電源開発を行おうということで行ったプロジェクトなんだそうです。戦時下でいったん中止せざるをえなかったりしましたが、その途中建設の堤体を覆うように造り変えられ1960年に完成しました。この下流に位置するたくさんのダムや発電所の命ともいえる、完全発電用のダムです。

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ビジターセンターをあとにして、行きとは違う帰り道(小口川線)に入るためにダムの堤頂へ。ここは一方通行なので信号機があり結構な待ち時間のため、外に出て撮影してみました。有峰ダムの特徴は重力式ながらこのS字にクランクした天端ですhappy01

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天端を通って反対側にくると、綺麗に見える立山。去年ほんとにあそこまで行ったんだよなぁと感慨深くなりました。

ここで、岐阜方面or富山方面の看板が。前を走っていた飛騨ナンバーは岐阜方面へ、富山ナンバーは富山方面へと行っていきましたが、柏ナンバーのうちの車も富山方面へ(笑)

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小さくて少し分かりにくいですが、11/1~6/30通行止め。ここからは行きで通った小見線とは異なり狭いアップダウンの激しい道が続きますが、有峰湖からさらに300m登って祐延ダムへと向かいます。

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少し登ると有峰ダムがよく見えるところに出ました。記念館でいただいたダムカードと共に。カードの右上に書いてあるPの文字、これが発電用ダムということを表しています。普通はもっと他にも文字が並んでるのですけど。

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途中、さきほどよりもさらに立山が綺麗に見えるところへ出ました。1400mなのに立山とほぼ同じ高さに見える不思議(笑)

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そして、祐延(すけのぶ)ダムへ。ビジターセンターでお話したときに、祐延ダムは標高が高いからいま紅葉綺麗ですよと言われましたが本当に見ごろでしたmaple

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ダム堤頂では工事していたため、帰り道方面を撮影。谷間に雲がかかっているのが見えますか?これからこの雲の中を突っ切って下山するのですが、延々続く下り九十九折りと一面真っ白で運転は恐怖でした。。。主人は寝てるし!

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少し下ってから振り返って撮影。紅葉してるのはほんとにここだけでした。

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小口川線の谷間にある川が小口川。なので、発電所も小口川なんとか発電所ばかり。水管多いです。

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トンネルは基本的にすれ違い不可なので信号機付き。右側は有峰林道に多い冬季歩道。

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小口川ダム。このあたりで有料林道部分が終わります。

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最後は小俣ダムです。右奥には別の発電所。まだまだ紅葉まではほど遠い景色ですね。

これにて有峰林道ドライブは終了!せっかく1900円も支払ったのだからもっと他の道も探索したかったのですが、夜間は閉鎖しているので閉門までぎりぎり遊んできてこれでした。他にももっとダムあるんですよ~徒歩じゃないといけない超レアなバットレスダムとか・・・(笑)

有峰のビジターセンターではいろんな企画をやっていてその中にはとても私が行きたいツアーもあるので、また来年にはなりますが機会があれば行きたいなぁと思っています。それに、念に一回有料林道が無料になる日もあるので!!

それでは、ダムなブログにお付き合いいただきましてありがとうございましたhappy01

 

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