こんにちは、浅野です。
ここのところ晴天続きかと思いきや、昨日は朝からひどい雷雨でいよいよ北陸の冬が近づいてきたのかとちょっと重たい気分になっていました。でも合間合間になるポカポカ陽気のときは公園でぼーっとしたり、いつもの東茶屋街にお散歩に出掛けたりして気を紛らわせています
さて、日曜日は下道で上越市に向かう途中に、高岡のカレーうどんで開店と同時にお昼ご飯をとり、そのまま主人の目的地である糸魚川市(上越市の西隣)へ。ここの駅舎に新しく新設された鉄道のなんかが見たいらしいのですが、それだけでは時間が余るということで私の希望である糸魚川市の二つのお庭を見に行くことになりました。
通常、上越までは下道で5時間かかるのですが、寄り道をしていったのでこの日は8時間ほどかかりました でも親不知子不知を下道で走るのなんて、ほんとこれが最後かもしれないって思うと寂しくて(笑)高速だと親不知で一瞬日本海の上を走るのですけど、下道の国道8号線ですとずっと日本海を眺めながら走るのです。この一年半で何回この道路を運転したことか・・・車酔いする私が毎回このウネウネ洞門続きの下道を運転しているので、いっそう感慨深い!
そうして14時半ごろ着いた新潟県は糸魚川市。
二つのお庭の由来とか歴史とかまったく調べてなくて、北陸新幹線にある西naviというJR西日本の冊子(東北新幹線にあるトランヴェールみたいなものです)に半年ほど前に載っていたものを写メったのを頼りに行ってきました。ただ一つ分かってたことは、作庭者が中根金作だということです。
糸魚川駅から北のほうに進み細い住宅道路を登っていくと見えてきた大きい石と翡翠園の文字。
立派な門構えです。入場は左から・・・二つのお庭と一つの美術館セットで800円というお安さ。ちなみに一ヵ所ずつ支払うと500円ずつかかります
糸魚川と言えば、糸魚川ー静岡構造線!(笑) 地理大好きな私は何回も言葉にしたことがある単語です。この構造線の最北端が親不知なのです。日本の割れ目とも言われるここ糸魚川は、世界ジオパークの一つでもあります。石川県にも白山にジオパークがありますが、まだまだ世界ジオパークの一端にはなれてない模様。。。
そしてその糸魚川と言えば、翡翠園という名前からも分かるように言わずと知れた翡翠が産出する稀有な土地なのです!
翡翠園に入ると目の前にはコバルトヒスイの原石がドドーンとありました、推定なんと70t!!触るとご利益だかなんだかがあるということで、触ってきました(笑) 思ったよりツルツルしてなかった。
この入口で係員さんに軽く説明を受けたのですが、右奥中段に見えるあの石(佛心と書いてある)が立っている場所まで行くとお庭全体が見渡せますよということで行くことにしました。
園路は高低差があり、天然の山を利用してその廻りを借景として取り込んでいる池泉回遊式庭園です。糸魚川も雪が多いからか、滑り止めのような細工が踏み石に処理されていました。
全国的に快晴だったこの日は、北陸も例外ではなく0%予報という奇跡的なお天気。きちんとお手入れされた苔に木漏れ日が射してとても綺麗な樹陰を作っていました。
そして先程の佛心の立石までくると、これがまた結構な高さです。ここからだとお庭も綺麗に一望できました。大きな建物はお茶室だそうで、入り口はその右にあります。中央奥にある建物はヒスイ美術館、このお庭の作庭を依頼した谷村氏が集めた世界の翡翠が展示されていました。
陰影が綺麗ですねぇ。
池泉の廻りにはサツキが多く、借景にしている背後の山との境目にはモミジ類が多くて季節季節に楽しみがあるようなお庭です。
ヒスイ美術館の前から、コバルトヒスイの原石と佛心の立石を眺めて。
作庭者の中根金作氏は農大出身の昭和の造園家として名高い人ですが、足立美術館の作庭者でも有名ですよね 北陸にいるあいだには行けなさそうなのが残念ですが、こうして糸魚川で二ヶ所も見ることができるのは縁があったというほかありません。どうしてあまり有名じゃないのかな?1978年にできたばかりだからか、はたまた個人が依頼したお庭だからなのか・・・。
紅葉には少し早いのがもったいなかったですが、今回来ておいて本当よかったです。糸魚川って何があるのって言われたら親不知!ってしか答えられなかったけども(その回答案も、地形や運転が好きじゃない人にはあまり嬉しくない回答だし)、これからは胸を張ってこの翡翠園をお奨めしたいと思いました。
それでは、中根金作の二ヶ所目のお庭へと続きまーす!
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