桑名の名建築

 

こんにちは~、浅野です。

4月ももう下旬になりましたね。
プロ野球も開幕して早一ケ月、明日明後日はナゴヤドームに遠征してきます。
栄の行きつけの小料理屋さん、いつも泊まるホテルのすぐ近くにあるのですが、ここは何を食べても美味しい!女将さんも大将さんもとても優しくて、うるさい私たち(何人かで行きます)を二回目で覚えて挨拶してくれました。去年の9月以来ぶり!あぁ~楽しみだなぁlovely

 

さてさて、弊社も12・13日に四日市で開催された同業者様たちとの勉強・懇親会に参加してきました。今回は社長と私の他に、専務や山田さん、高橋さんと5人で四日市へ。

私は一人しらさぎです、もちろん金沢から。

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近鉄四日市駅。近鉄に乗るのも久しぶりですが、三重県に通過ではなく来たのも初めて。

初日は久しぶりにお会いする皆さん、特にTさんYさんは相変わらず面白くて私はずっと聞き手。笑

R0020059最近山田さんもハマっている?というマンホールの写真。Yさんも撮ったかな~?

翌日は四日市から名古屋に戻る途中、中間にある桑名に寄りました。

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桑名に来たのは私の希望で、専務と山田さんを付きあわせてしまいました。

お目当ては、ジョサイアコンドルの洋建築のある「六華苑」!!

揖斐川と長良川が隣接して流れているほとりにあります。桑名駅からタクシーで1メーターぐらい。

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都立庭園の旧岩崎庭園(三菱創立者の岩崎弥太郎の長男の邸宅、ここも洋館+和館がありますね)や、旧古河庭園、鹿鳴館などを設計し、日本の洋風建築の師匠となって辰野金吾(東京駅や日銀など)や片山東熊(東博表慶館や赤坂離宮など)を指導した方です。
・・・私は建築の知識は全然ないのですが、卒論の関係で名前と代表作だけ知ってるというcoldsweats01

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綺麗なブルー色の建物が目を引きますよね。

六華苑は桑名の実業家・二代目諸戸清六(初代も同じ名前)の邸宅として作られました。地方に残る唯一のジョサイアコンドルの建物なんだそう。洋館・和館は国の重要文化財に指定されています。

とりあえず中に入ってみることに。

10時ごろだったのですが、平日の朝一、しかも小雨降りという天気からか、私たちの他に観光客はいず、ボランティアガイドのおじいさんが若干暇そうにしていたので、ガイドを頼むことにcatface

どこから来たの?時間はある?と聞かれて、時間はあると言ったら1時間ぐらいかけて洋館・和館、それにこの邸宅の持ち主である諸戸家について丁寧に説明してくれました。

R0020073右奥は車寄せのある表玄関。床のタイルは当時のそのまま。
このホールは客人を招いたときのダンスホールなどにもなったようです。

R0020067外観写真で見ると奥にある円柱型の塔の一階部分。
四階仕様のこの塔ですが、設計当初は三階までしかなかったそう。それを綺麗な川が眺められるようにとのことで四階仕様にしたそうです。ちなみに入れるのは二階までです。
R0020065当時としては珍しい曲面のガラス窓。アールが美しい。

桑名市は空襲の被害が日本でもかなりひどかった部類に入るそうなのですが、その中で被害を殆ど受けなかったので建物が綺麗に残っているそうです。ガラスはさすがに入れ替えているところが多いですが、1/4ぐらいは昔の波ガラスのままだったかな。

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中にある家具は当時あっただろうものを想定して、時代を合わせたアンティークを買い付けて置いてあるそうです。そこは残念。

R0020069派手なマントルピースはないですが、暖炉の上には珍しく鏡が。
これは薪を燃やすのではなくて鉄鉱石だったかな、石炭だったかな、とにかく奥行がないのでそういった類を燃やしただろうとのことでした。器具はもともとあるものだそうです。

R0020080二階にあがると、夫婦の寝室と書斎、それにかなり広いサンルーム。ここからは池泉回遊式の日本庭園は一部を除き国の名勝庭園に指定されています。

R0020066洋館も和館も電気のスイッチは全部これ。菊の御紋っぽいけど・・・見学に来る若い女性はこのスイッチを見ると例外なく「可愛い~」というそうです。笑

R0020089和館は女中さんが使う廊下と客人や家族が使う畳廊下に分かれていました。

R0020086とにかく広い和室。洋館に合わせていくと和館の天井が高くなるのを解消するために、和館の上には中二階的な洋室が作られています。また、夫婦が洋館にあるベッドでの生活に飽きると、和館にお布団を敷いて寝ていたのだとか。

R0020091和館で一番気になった釘隠し。桐と菊のどっちもあるなんて珍しいと言うか、凄いというか・・・。どうしてと尋ねると、誰が来てもおもてなしできるようにとのことでこれだとガイドさんに教えてもらいました。

R0020104名勝庭園側ではない反対側から。こちら側には写真は撮っていないですが、離れや蔵などがありました。内庭は茶匠・松尾宗吾の好みが反映されているとか。

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建物を一通り案内してもらったあと、日本庭園をぐるっと一周。雨がまだ降っていたので足早に。桜は終わってしまっていましたが、一週間前はとても綺麗だったそうです。

諸戸家は日本一の豪農・本間家に憧れてこの邸宅をつくったんだとか・・・本間家と言えば、秋田の酒田にある本間家住宅ですが、2010年に家族旅行で酒田の庭園はあらかた見たのに、そのブログを書いていない体たらくな私(いま旧庭ブロを検索して知って愕然としたところ)・・・酒田の旅行ブログ3回も書いてるのに、なぜに本間家住宅がない!!crying

時間が合って気が向いたら当時を思い出しつつブログ書こうと思います・・・もう6年前だけど・・・。

それでは、この続きはまた次回~!

2 thoughts on “桑名の名建築

  1. はい、お笑い、お喋り担当のTです(笑)^^
    あ~、翌日やっぱりココ行ったんですね。
    お天気も悪いし、会社の皆さんと一緒だから行かれなかったのかと思いました。
    でも、小雨?アレレっ、私たちはトレドさんとお伊勢さんに行ったのですが、
    道中、大雨で車のワイパーハイスピードで動かしていたぐらいだったんですよ(汗)
    何で、こんなに違うんやろ。。。( 一一)(普段の行いが悪いのか・・・チーン)

    でも、六華苑、とっても素敵な造りですね。
    アールのガラス窓、桐と菊の釘隠しなんて、お洒落でカッコイイ。
    その洋館、4階まであるんですよね、3階と4階もどんな造りにしたのか見てみたいです。
    一般庶民の私にはご縁が無い豪華さとお洒落な建物で目の保養になりました。

    1. あらあら、伊勢はそんなに雨がひどかったのですね(´⌒`。)グスン
      三重県も南北に長くてお天気もだいぶ違うのでしょうか。
      私は雨でも予定コースを変えることはあまりないので、一人でも行くつもりで一応お二方にも確認をとったのですが、三人で行けることになりました(*´╰╯`๓)♬
      桐と菊の釘隠し、珍しいですよねぇ!いつも和風建築の建物に行くと釘隠しと止め瓦が気になってしまうので興味深かったです。

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