こんにちは。安倍でございます。
ずっと前から行きたかった旧岩崎邸庭園へ桜が見ごろの時に
行って参りました。
場所は上野の不忍の池から約700m先にあります。
不忍の池のまわりのサクラがきれいでした。
写真をたくさん撮ってきたのでスクロールしてご覧ください
エントランスの受付まで川砂利のアプローチを歩いていきます。
神社の参道を歩いているような気分です。
苔むした石積みの下の部分は洗い出し仕上げになっています。
エントランスにある重要文化財の袖塀。
よーく見ると、中央に三段重ねた ざぶとんのような図柄が見えますか
岩崎家の家紋『重ね三階菱』です。
この意匠が三菱(スリーダイヤ)の社章の基となっているそうです。
残念ながら、現在修復中で左半分が足場で隠れてしまっていました。
重要文化財である建物に傷がつけられないので、足場が倒れないように手前方向にも
控え壁かわりの足場バットレスが建てられています。と、ガイドさんが教えてくれました。
ちなみに、11:00と14:00~ボランティアガイドさんが館内を歴史から建築様式や構造など
丁寧に説明して案内してくれます。
この建物は三菱財閥 岩崎家の本邸として明治29年に完成しました。
この岩崎邸の設計はイギリス人建築家ジョサイア・コンドルです。
お茶の水にあるニコライ堂や東京国立博物館の設計もしていますのでデザインに共通点が
あるかと思います。エントランスホールのステンドグラスは庭のイチョウの葉の色が
ガラスを通して立ち位置によって色味が違ってみえる面白さがあります。
天井のアーチの重厚感に圧倒されます。
暖炉の上には大きな鏡。鏡は高い位置にあり、さらに空間を広くみせています。
海外からの賓客を迎え入れるのにふさわしいホールです。
世界の三菱をアピールする場でもあったそうです。
レトロな照明です。
イギリスのミントン社製の床タイルがメジなしでピッタリと敷き詰められています。
120年も経っているのに素敵です
ベランダです。修復中で足場に囲われてますが・・・
床はチーク材です。
客間。
天井に刺繍が施されています。
アカンサス
この葉が洋館の意匠に使われています。
この壁紙にも。
和紙に型押ししてでできている壁紙。
日本人の技術ってすごい。
地下へ続く階段。
下の写真のスイス風の建物は撞球室(どうきゅうしつ)ビリヤード場です。
洋館から地下の通路を通ってこの撞球室へ行けるらしいです。
優雅に語らいながら、賓客を案内した様子が想像できます。
もともと大名屋敷だった土地ですので、巨大な石灯篭や庭石が残っています。
1万5000坪あった土地は現在3分の1になっています。
それでも広い モッコクの木が100本植わっているそうです。
次回は併置している和館を紹介したいと思っています。
是非、みなさんも行ってみてください。