『リアルクローズ』というドラマを見られた事はありますでしょうか?
靴を制作する職人さん。
んー、素晴らしい。
最近、エクステリアでも『職人さん』と言葉では言っていますが、
『作業者』という人が増えている気がします。
こだわりをもって制作する。
お客さんの使い勝手を思って制作する。
といった職人さんは、少なくなってしまっている気がします。
『職人さん』と言っても、やはりその腕前には非常に差があり、
元請けが言われたことを、ただ流れ作業のようにするという人が多くなって来たように思います。
エクステリアでは、分業制が多く、
お客様は、図面通りのお庭が完成すると思っておられるかもしれませんが、
いえいえ、そんな甘いものではありません。
エクステリアでは、実際の制作は、営業マンでもなく、図面を描いたデザイナーでもなく、
職人さんに任せる事になります。
いくら営業マンが口で、きれいに出来ますよ。
と言っても、本人が作業する訳ではないので、ここが難しい所です。
お客様にとって、お値段はお安い方がもちろん良いです。
しかし、お値引きをお願いした場合、その会社は、時給が安い職人を使います。
となると、『値段相応、腕前相応の仕上がり』になると言うことです。
もちろん、そこに職人のこだわりなどあるはずありません。
これぞいわゆる『作業者』です。
最近でも、とある会社で仕事をした職人さんが、
請求額より5万円ほど少なく支払われたという話を聞きました。
これは、会社が『職人を大切にせずして、ただ、自分のフトコロを大事にした』ということで、
このような対応をされた職人さんが、次にまたこの会社で働く時に、
お客様によくしてあげようという気持ちになるかといえば、
もうならないと思います。
お安くなることは、お客様にとっては非常に良いことですが、
完成品を購入する電化製品とは違って、
エクステリアでは、値段が安くなれば、危険を伴うということです。
確かに、企業努力という事もありますが、最近では、そのしわ寄せを職人へ
持って行こうしている会社が増えてきている事は、間違いありません。
これでは、よい工事は出来ないでしょう。
職人さんを大事にするということが、お客様の為となり、また、自分の為、
会社の為となると思います。
私の父親は、職人ですが、やはり、父親の話を聞いていると特に実感します。
不景気だからこそ、いい職人というものが必要だと思います。
デザイナーさん、職人さんが一体となって現場を仕上げて行くということが
本当に大切だと思います。
清光園も、お客様に頂いた仕事が『リアル・クローズ』となるよう、
これからも職人さんと一緒に頑張って行こうと思います。