こんにちは、浅野です。
昨日から主人も3連休でお天気もよく、どこかに行きたい!ということで、金沢に越して1年半越しで行ってみたかった金沢市末町にある末浄水場に行ってきました。
この末浄水場、浄水場の前庭部分が国指定の名勝に登録されているのですが、前庭だけならいつでも見学が可能です。
しかし、毎年春と秋の二日間ずつは東園地や奥まで入れる限定公開日を設けています。一昨年の秋の公開日のときに知って行けず、去年の春も野球で行けず、去年の秋は実家帰省で行けず・・・そうしましたら、今年はいつもより公開日が長くて(なんと一週間!)ついに行ってくることができました(*’ω’*)
場所は犀川の上流、金沢学院大学のすぐ近くです。ここに行く前に内川ダムに行って、そのあと以前行った辰巳ダム(2016/7/28ブログ)でコンビニ調達のお昼ご飯を食べてからレッツゴーしてきました
住宅街の中の道を通って行くと、結構な人出。普段は浄水場勤務の方々と思われる男性がたくさん交通整理をしてくださっていました。駐車場に停めて、入り口まで戻ってきて目に着いたのがこの立派な枝垂れ桜。こちらはさすがにまだ早かったみたい。でも、二日前には3分咲きにもなってなかったソメイヨシノが満開なんだもん、それで十分です。
まずは普段入ることのできない東園地へ。桜並木と並んであるのは緩速沈澱池です。
東園地から前庭方向を眺めた写真
奥のほうにはずらーっと桜並木が続いていますね。園内に250本のソメイヨシノが植わっているそうです。
この緩速沈澱池は、凝集剤を使用せずに沈殿池でゴミや砂を沈めて取り除く場所です。金沢市の水道は、犀川を水源とする末浄水場と、内川ダムを水源とする犀川浄水場、手取川ダムを水源とする鶴来浄水場の三か所からの給水を受けているそうですが、そのうちこの末浄水場は緩速ろ過方式(凝集剤を使用しない)をとっているそうです。
おー、近くだし冬季通行止めが解除されてるだろうと行ってきた内川ダムでしたが、こんなところで繋がっているとは!(笑)
ソメイヨシノ、レンギョウ、ミツマタのコラボ
名勝指定を受けている前庭部分。この噴水の形、上空からの写真じゃないので分かりにくいのですが、梅の花の形をしていて3段の高さ構造になっています。水源である犀川の清流を上流からそのまま取り込んでおり、水質管理のために中で鯉や金魚を飼っている「水質監視機能をもつ泉水」ということだそうです。この中で鯉や金魚がもし・・・となったら、人間にも害悪ということになるのですね!
右奥に噴水が見えますが、手前の個性的な噴水上の建物・・・これは実はあづまやなんだそうです。びっくり。導水軸と送水軸の交わる位置(沈澱池)に立っているのですが、う~ん。分かりにくくてごめんなさい!
この前庭ですが、昭和7年に完成しています。噴水を伴ったあづまや及び幾何学的な意匠をもつ泉水からなり、浄水場全体の計画軸線及び造形的意匠を定めるにあたって基点をなしたことに特徴がある、とのこと(パンフレットより)。つまり、浄水場にふさわしい動きのある水を表現したお庭が評価されたということなのかな?平成22年に指定を受けています。
この写真の中央奥にある建物、第一水源処理棟という建物です。
モダニズム風建築の建物で、去年復元工事が完了したばかりです。幾何学的な形をしていて、窓枠の格子が面白いですよね!これもですが、浄水場の建物は国指定の登録有形文化財になっているものが多いです。
そうそう!前庭の花壇ですが、こんな石積みで囲われていました。石積みの内側はモルタルで平らになっているのですが、これは犀川でとれた石とかなのかなぁ?地面に敷いてある石と同じものだと思われます。
さきほどの導水と送水の交差点であるあづまやから一直線にあるろ過池。緩速沈澱池と緩速ろ過池を結ぶこのラインは送水軸です。浄水場入り口とあづまやを結ぶラインが導水軸。
奥には満開のソメイヨシノが見えますね~!さらに奥にあるのは相撲が強い金沢学院高校です。
可愛いつくりをしている緩速ろ過池浄水井。これらも登録有形文化財の指定を受けていますし、このろ過池もです。昭和5年に開設された金沢市最初の浄水施設が今でも現役というのはすごいですよね~!ちなみに、このろ過池に堆積した汚泥は人力で削り取っているそうですよ
やっと来ることのできた末浄水場、秋の紅葉の公開日にもお邪魔したいなぁ~!
今年の公開は13日までとなっています、今が一番の見ごろです
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