ホウレン草の土つくりと施肥

ホウレン草は、冷涼な気候を好み、低温には思ったよりつよいものの、耐暑性は低く、20℃以上に成ると生育が悪くなる。夏に栽培するには不向きである。土壌への適応性は広い事から、家庭菜園でつくりやすいと云えるかも知れない。
品種は、「新日本(しんにほん)」「豊葉(ほうよう)」等が代表的である。
畑の準備と施肥
★土つくり
火山灰土のような土から粘土質の土までよく育ち、土を選定しない。水分にかんしてもさほどこだわりはないようである。ただし酸性土壌は不向きな為、石灰に拠って中和してから栽培する必要がある。雑草のスギナがおおく生起している畑は、酸性度が高いと云う事である。そのケースの場合は、標準量の2から3倍の石灰をあたえるようにする。
早目に畑全体に石灰をばらまいて中和をし、深さ20センチメートルくらいに耕しておくるのだ。
*石灰の量・・・・・・苦土石灰もしくは消石灰で1平方メートルあたり100gレベル。

★追肥
間引き後に、畝の間に化成肥料をばらまき、くわで軽く土と混ぜ合わせる。また、つよい雨に見舞われたりすると、雨で肥料が漏出する事がある。このようなケースの場合は、適宜少量の追肥をし、肥料切れを防ぐ。
*秋や春の温暖な時に、べと病が生起しやすくなる。葉が黄褐色の角斑がつく症状である。風や雨のあとや肥料切れした時、もしくは密植で軟弱な時に被害が大幅に成るので注意する。病気の兆候をみつけたら、早目に発病部の葉を取り除き被害の拡大を防ごう。