ピーマンの土つくりと施肥

南アメリカの熱帯地方原産とだけあって、夏の暑さの中でも元気一杯に生長するピーマンは、楽に夏越しし、しかも秋まで収穫が続き、家庭菜園には喜ばしい野菜である。「新さきがけ2号」「にしき」「翠玉2号」等、緑色の品種がお馴染みであるが、近頃は、赤色果の「ワンダーベル」や黄色果の「ギールデンベル」に人気をでている。

畑の準備と施肥
★土つくり
1平方メートルあたりの肥料
・ピートモス・・・・・・10リットル
・油かす・・・・・・150g
・化成肥料・・・・・・150g
・熔成リン肥・・・・・・100g
・苦土石灰・・・・・・150g 等。
上記の肥料を畑全面に平均に散布する。スコップやくわで深さ30から40センチメートルの土を耕し、土とよく混ぜるようにする。植え床は、幅60センチメートル、高さ20センチメートルの短冊状にする。施肥をしてよく耕したらそのまま5から7日間放置し、土や肥料を落ち着かせる。

★追肥
1回目・・・・・・追肥は、第1番果の収穫のときからはじめる。速効成の化成肥料を1平方メートルあたりに20から30gほど通路にばらまき、土とよく混ぜる。株の根元に土寄せする。
2回目以降・・・・・・長期にわたって収穫をつづける為には肥料切れにならないように注意する。20日に1回レベルの割合で、畝の肩に施肥する。
*追肥用の肥料には、化成肥料と液肥がある。液肥は生育が急に低下したときや、雨風や台風で地上部が障害を受けた時に応急対処として適している。普段使いには、化成肥料のほうがべんりだろう。