瓜(ぼけ)の花が咲きだしました。ミモザが終わり、そして木瓜が咲きだすと本当に春が手招きしているように思われ、庭に出ることが楽しくなります。木瓜は果実が瓜に似ているから木になる瓜として木瓜といわれているようですが、実際はバラ科だそうです。我が家の木瓜は義母が盆栽として愛でていたものです。義母が盆栽をすることができなくなってからを庭に植えました。もう25年ぐらいになりますが今年もたくさんの花をつけてくれました。種類は「日 月 星」と「東洋錦」です。一輪の枝に複数の花色で咲くのです。「日 月 星」は赤、白、白に赤の絞り「東洋錦」は赤、白、ピンクと咲き、まさに春にさきがけ、マジックにかけられたような鮮やかさです。「これだけは残してほしい」といった義母の気持ちがわかる思いで眺めています。義母の年齢と私の年齢が近くなってきたためなのか、花にも関わる人の物語がいつしか紡がれていることを感じます。メジロが蜜を吸いに来ているのを部屋から眺めるのも至福の時間です。 残念ながらメジロのシャッターチャンスをとらえることはできませんでした。