梅雨明け宣言はまだですが毎日猛暑が続いています。この暑さで庭の花々も日中は熱中症にかかったようにぐったりとした花もあります。ですから。早朝と夕方の水やりは欠かすことができません。花たちの命にかかわってくるので「早起きは三文の徳」と思いながら朝のみずみずしい花たちを眺め雑草を抜いたり、庭を掃いたり、枯れた葉や咲き終わった花々を切ったりといそがしい朝を過ごしています。中でも夏らしい花の一つに「かんぞう」があります。夕方になるとしぼんでしまう一日花です。野性を帯びた百合のような花でそのオレンジ色は実に鮮やかです万葉集では「わすれぐさ」としてうたわれたようです。聞くところによるとこの花を持っていると、辛いことを忘れることができると信じられていたそうです。
花物語を知ることも実に楽しいことでもあります。時代の日常がそこに感じるからです。花を見ながら自分の物語を重ねると、ふと思い出が蘇ることもあります。咲いている庭の花々に感情移入をしてしまいます。どの花にも咲いたときは毎回「よく咲いたね」とほめてあげます。反対に面倒が悪く枯れたり根が絡まって勢いがない花もあり詫びたい思いにかられることもあります。いつまでできるかわかりませんがもう少し、もう少しと日々過ごしています。
アカパンサスも見事に咲きだし、白、薄い水色、そして濃い青が咲いています。アカパンサスの原産国はアフリカだそうです。万葉のころからある日本古来の花や海外からのもの等が混在し色んな種類の花が季節を彩ってくれます。庭の花の風景は私にとってどんなに心を癒してくれているかはかり知れません。夏の花々をご覧ください。