すみれの花が咲いていました。
宝塚歌劇団で、「すみれの花咲くころ」を歌うようになったのは、なぜなのでしょうか。
1914年、温泉施設で行われた公演から、スタートを切った「宝塚歌劇団」。
1927年には、日本初のレビュー「モン・パリ~わが巴里よ」を上演し、1930年には「パリゼット」というレビューを上演します。
この「パリゼット」で歌われたのが、「すみれの花咲くころ」でした。
演出家の方がフランスに行ったときにこの曲に出会い、「パリゼット」の主題歌として取り入れたそうです。
もともとはドイツの歌で、原曲のタイトルを直訳すると、「白いライラックの花がふたたび咲く頃」。
ライラックは、日本ではあまり知られていなかったため、日本の春に美しく咲く「すみれの花」にしたと言われています。
この時から、この歌が歌われるようになり、宝塚歌劇団の愛唱歌にもなったそうです。
本当にすみれが咲いているのを見ると春が近くに来たのだなと思います。