山の住宅地の花の季節は 街よりも少し遅くやって来ます。
そして ある日を境に、花たちがにぎやかにおしゃべりを始め・・・
今年も特別な時間がやって来ました。
夕方、花びらを拾いに庭に出ると、気持ちの良い風が庭に流れていました。
花が揺れ 葉が揺れ 枝が揺れ そこに夕日が降り注いで・・・
ふんわりと薔薇の花びらが舞い散って飛んで行き、
その花びらを目で追いかけました。
ガラスの小物たちが夕日の力を借りてキラキラ光って
とても幸せな時間を過ごすことができました。
そんな余韻に浸っている夕方、ちょうどRui 子が帰って来て こう言いました。
「今日の風がとっても好き!歩いてて気持ち良かった。」
小さい頃、庭仕事をする私の足元で遊んで過ごした娘。
いつだったか・・春の夕方、確かにこんな風の日がありました。
その頃に この時間に共有した庭の風に
今日の風は似ていました。