友人が結婚記念日だったので、予約をしたフレンチの店、メゾンドナチュールに、行けなくなってしまったと連絡があり、予定はしていませんでしたが、ふたりで行く事にしました。 シェフの人柄がそうさせたのだと思います。
今回は、今までと少しテーブルの様子が変わっていました。 テーブルの上にメッセージが私の名前入りで置かれていて、その文書は下記のようになりますが、読んでから味わう料理の味も同じはずなのに微妙に違っているような・・・もうひとつはテーブルの上に香炉が置かれていた事です。
火を点けると、皿の上のバジル・ローズマリー・タカノツメなど香りがほのかに匂い、心を落ち着かせてくれました。
本日はこんな山の中までご足労頂き本当にありがとうございます。
長野の一番の魅力である「自然に囲まれている」この場所で、日常を忘れて
お時間をお気になさらず、どうか心をお休め下さい。
「サービス(接客)を通してお客様に幸せを感じて頂ける時間、空間」
をメゾンドナチュールはご提供させて頂きたいと思っています。
「お料理が美味しいレストラン」では無く、「心の休まるレストラン」としてあり
続けたいともっています。
お料理の事を少しだけ。
お料理を作るとき、何よりも大事にしていることが「香り」です。
美味しいものにはまず、美味しい香り、、、「いい匂い」があります。
お料理をお楽しみ頂く時はどうか「香り」もお楽しみください。
本日は本当にありがとうございます。
これより2時間ほどお客様と幸せを共有できればと思います。
お店に到着したのは、予定の時間よりも10分ほど早かったのですが、シェフ自ら、駐車場で待っていてくださいました。料理は美味しいほうがいいに決まっていますが、作り手の気持ちが伝わってくることが大切だと思います。まだ若いシェフですが料理の知識もあり、みずからテーブルに利用りを運んでくるときもあり感心させられる料理人のひとりです。
手作りのシフォンは、トマトとバジルのシフォンです。 米粉で作られた触感の良い網を乗せて黄色が南瓜・白が新玉葱、同じ作り方の料理でも素材・ソース・お皿・盛り付けを変えて楽しませてくれるのも、お店の特徴です。
私たちふたりのサラダを比べても、お皿の形・盛り付け・ソースも違うので見ていても楽しいです。 サラダにレモンを掛けてソースは新玉葱、小さな包みのような物の中には鯛が入っていました。
フォワグラも器、盛り付けが違います。 この季節、小布施ではチェリーキッスのを使った料理などを提供してくれ、参加しているお店が35店舗ありメゾンドナチュールも参加しています。 この赤いソースがチェリーキッスで作られたソースです。 生で食べるサクランボとしては美味しいものではありませんが料理に良く利用されているようです。 料理には付いていませんでしたが、シェフが調理場からチェリーキッスで作られたピクルスを持ってきてくださいました。 味はピクルスです。 フォワグラ料理は、もう一品あり、ケーキのように作られたフォワグラは冷たいので、もう一品はアツアツのトリフの香りも効いた一品です。
山口の萩から送られて来た鮮度抜群の鮃の料理です、どの料理も器・盛り付けが違います。赤いソースはフランスの辛子、丸い揚げ物は牛蒡です。とうもろこしの中に入っているものも違っていました、ひとつは、茄子で、もうひとつがキャベツ
肉料理は、信州SPポークフィレ肉です。どんな肉かと言うと無菌のポーク肉になります、時間を掛けてゆっくりと焼かれているので赤く見えても火が通っています。 肉料理にはオランダ仔牛ロース・フランス産鴨胸肉・オーストラリア産ヴィクトリアラム・国産牛ヒィレ肉があり、コースメニューで、この肉料理の選択で料金が変わります。 信州SPポークがいちばん値打ち料金ですが、満足することができます。
別注になりますが、フランス産ブルターニュ産のリドヴォーは、とても柔らかな牛肉です。 言われなければ牛肉だと気づくこともなく、このお店で食事をするまでは知らなかったものです。
デザートは三品から選びますが、マランダのチョコレートと杏・苺などの入ったフルーツを選んで半分ずつ食べました、嫁さんの方が多めですが。
夕方からの食事は、外の景色が時間と共に変化していき、いつのまにか陽も沈んでしまいました、ちょっぴりピンク色に染まった雲がイルカに似ているように見えました。 食事が終わるころにはすっかり暗くなり、いつも日帰り入浴で行っている高台にある観音の湯の明かりがくっきりで夜空に浮かんでいます。 観音の湯の露天風呂から遠方に長野の夜景も見られのんびりと温泉に入れます。 お店に到着したときはまだ明るく、広めの駐車場も車でいっぱいでしたが、メゼンドナチュールは時間を掛けて料理が出されるので多くても3組ぐらいです、駐車していた車は、隣にあるジャンプ台で練習をしている人達の車で、帰り際には、ほとんど車が消えていました。