タグ別アーカイブ: 斜里岳

斜里の朝

斜里町と別れの時。

北海道でには梅雨がないと言われますが、低気圧はやってきます。
斜里に居た頃は、日本中が大荒れで、斜里も寒く、会いたかった斜里岳には、やっと会えたかと思えば、すぐに雲に覆われて姿が隠れてしまうことが多かったです、最後の夜を迎えたときの空には、はっきりと北斗七星が見えていて、朝になれば、きっと斜里岳が綺麗に見えてくると、日の出と斜里岳を朝一に見るつもりで眠りました。
眼が覚めたのは4時半です、カーテンを開けると太陽が海別岳の上空できらきら輝いていてビックリです。 この季節ね三時になると明るくなる斜里の町、思い出しました夏は夜が短い事を
すぐに起きて、斜里川を渡り浜に向かいました。 昔、ボウフウ・ハマナスの実を採った場所です。ここから見ると太陽は知床連山の上空に見えています。 まだ、五時前後でしたが陽が高く斜里港がきらきらと輝いて見えます。

斜里川の向こうに見える斜里岳

斜里川の向こうに見える斜里岳

すっと横に細く伸びた雲がありましたが、斜里川の向こうに斜里岳が見えていました。 姿がとても綺麗な山でこの山が大好きです。 町の中のどこに居ても晴れていれば見えるこの山は町民に愛されている山です。

斜里川の上から斜里岳を望む

斜里川の上から斜里岳を望む

一時間以上は浜を歩いてから一度ルートインに戻り朝食を取ってから、二人でもう一度浜にでました。 オホーツクの波と砂浜が続く浜

斜里の砂丘

斜里の砂丘


砂丘の向こうに見える斜里岳

砂丘の向こうに見える斜里岳

斜里の浜は砂丘です、この浜は車で走る事のできる浜です、砂丘の後ろには斜里だけが見えていて

斜里の浜

斜里の浜


斜里浜の貝殻

斜里浜の貝殻

家に戻ってから、斜里の話が良くでます。 そんな中で嫁さんが、斜里の浜が一番良かったと言っていました。 何もない砂丘の続く砂浜で丘の上には原生花園が広がっています。 知床に絶景はいくつもありますが、私達夫婦にとって斜里の浜は特別の場所の様です。 夜になると流れ星を見るために暖かな砂浜に寝そべって、空を見ていました、すると必ずと言うぐらい、10分もしないうちに流れ星がオホーツクに落ちていきます。
浜は私にとって遊び場でした、低気圧が来て海が荒れた後に浜に行くと、ホタテガイがあったりしてその場で焼いて食べたりしていました。 家に昔、この浜で拾ったガラス玉の浮があります、現在はプラスチックに代わっていて見かける事も少なくなりましたが。

斜里駅

斜里駅


斜里の駅前

斜里の駅前

宿泊を斜里の駅前のルートインにしていたので、斜里を離れる時に、エイチャンが見送りにきてくれました。 斜里の駅前で斜里岳が見えるように一緒に記念写真を撮りました。 駅もすっかり変わっています、オジロワシの像もありました。

夕暮れの斜里岳

心の故郷 斜里 知床

斜里に到着した時には、まったく姿が見えなかった斜里岳ですが、かあさんの仏前でお参りしてから、お墓参りに行き、それからしばらくして町はずれで斜里岳が見られるポイントに向かうと、不思議な事に見る事ができました、この後すぐにまた見えなくなってしまった斜里岳は、晴れていれば、町のほとんどの場所で見る事ができるので   実感します 斜里に来た事を。

麦畑に沈む夕日

麦畑に沈む夕日

前回、斜里の町にいったのは17年前だったとかあさんの息子のえいちゃんに教えられました。斜里・知床の事をよく知っていて斜里岳が綺麗にみられるポイントに連れて行ってもらってから畑の真ん中に大きな樹が取り残されている場所に案内してくれる途中、陽が沈みそうになり車から降りて麦畑で写真を撮りました。 麦の穂が陽を受けて黄金色に輝いてとても綺麗でした。
よくTVでも紹介されたことのある美瑛の畑の中にあった樹は、見に来る人が増え畑が荒らされるようになり農家の人に切れてしまいました。 同じ事が起こらないように斜里にある野菜の名前が付いた樹の事は、ごく一部の人にしか知られていません。

ルピナス

ルピナス

かあさんのお墓は、以久科原生花園に向かう途中にあり、お墓の北側には、砂丘に広がる原生花園がオホーツクの浜の間に挟まれるように続いています、原生花園にはハマナス・エゾキスゲ・エゾスカシユリ・などたくさんの花が咲いていますが、私が暮らして居た頃と比べると激減しています。ルピナスは原生花園の花ではなく野生化して、北海道であればどこでも見る事の出来る花になっています。

エゾニューの花

エゾニューの花

流氷がくると、重なるように花では氷の山ができます。その時に砂丘を削り段差ができ、砂丘に穴を掘り来たキツネが暮らしています。
初めて斜里に行ってから40年以上の歳月が過ぎました、当時、私は浜にでてハマボウフを採り酢味噌で食べていましたが、今ではほとんど採る事ができなくなって絶滅しそうです、町の様子もすっかり変わってしまいました。記憶に残っているものと同じな場所もありますが、この町で暮らしている知人に会わなければ違う町と間違えるかもしれません。

斜里ユースホステル

斜里ユースホステル

私が寝泊まりしていた斜里ユースホステルの外見は、当時のままの様に見えました。鍵を開けてもらい中に入りましたが、もう人が暮らせるような状態ではありません。 
まだ、戻ってきたばかりなので、斜里の事・知床の事・知人の事は、また次回にします。