タグ別アーカイブ: 以久科原生花園

エゾノシシウド

知床オホーツクの夏の花

オホーツクの海岸に広がる原生花園にいろんな花が咲きますが、五月から9月末迄、かわるがわる花が咲き中でも7月は、種類も多い季節になります。 激減したとは言え、まだ花を見る事が出来ますが、盗掘などしないで欲しいです、その場所に咲くから綺麗に見えるのです。
アイキャッチ画像は、エゾノシシウドで派手さはありませんが、好きな花です青い海に空を背景にして咲く様は、いかにも北海道だと私には思えるからです。

エゾスカシユリ

エゾスカシユリ


エゾスカシユリ

エゾスカシユリ

原生花園でいちばん好きな花はエゾスカシユリです。 私が暮らしていた頃は、以久科原生花園は、このユリが一面に広がりオレンジ色に染まっていました、また以前のような原生花園を見る事ができるのでしょうか。

エゾキスゲ

エゾキスゲ


エゾキスゲ

エゾキスゲ

エゾキスゲもこの季節を飾る花のひとつです。黄色の花が眼を引いて他の花よりもこの季節はたくさん咲いているように見えました。

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ


エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコ

エゾカワラナデシコも綺麗です、とても優しい感じのする花でねつい見とれてしまいました。

ハマエンドウ

ハマエンドウ

ハマエンドウもたくさん咲いていました。この花に似た花が何種か咲いているのですが、良く見ないと区別がつきません。

ハマヒルガオ

ハマヒルガオ

ハマヒルガオは砂丘を這うようにして咲いていました。 なんだか原生花園の花の様には思えないのですが、原生花園の花です。

ハマフウロ

ハマフウロ

ハマフウロ、この花もたくさん咲いていました、花そのものは、すぐにフウロソウだとわかります。

ハマボウフ

ハマボウフ

ハマボウフは、現在は絶滅しそうな感じですが、歩き回っていくつか見つけました、昔、このボウフを採ってきて酢味噌で食べていましたが、当時は地元の人もハマボウフを採る人はいなかったように思えます。 今では、札幌の高級店に行かないと食べられないかも知れません。

エゾノカワラマツバ

エゾノカワラマツバ

エゾノカワラマツバは近づいて行かないと花なのか良くわからない感じの花です。淡いレモンカラーの小さな花の集合体は、他のはきなと一緒に咲いていると綺麗です。

ハマナス

ハマナス


ハマナスの実

森繁久彌が歌った知床旅情にもあるハマナスの花、花が終わると実を付けてね赤くなった頃に良く採りに言った事があります、ハマナスのジャムを作るのですが、一晩塩水に実を付けて置くと、虫がいっぱい浮いてきます、美味しいとは言えませんが、そんな事わして自然に親しんでいました。

ハマニガナ

ハマニガナ

砂丘に花を咲かせるハマニガナは、黄色が鮮やかで、気候のせいでしょうか、どの花も色が鮮やかに見えました。

コウリンタンポホ゜

コウリンタンポホ゜


コウリンタンポホ゜

コウリンタンポホ゜

原生花園ではありませんが斜里岳の山の中で鮮やかナオレンジ色のコウリンタンポホ゜を見つけました。 

現在の以久科原生花園

現在の以久科原生花園


40年前の以久科原生花園

40年前の以久科原生花園

最後に、斜里にある以久科原生花園の現在の様子と、暮らしていた40年前の写真を比べてみました。 原生花園を訪れる人達は、現在の様子しか知らないので、それなりに満足しているようですが、花がたくさん咲いていた頃を知っている私には、切ない思いです。 ユースに宿泊してくれた人を喜んで案内できた当時ですが、すこしだけ、ここを訪れる人のそっと見守る思いやりがあれば、いつまでも綺麗な花畑を見ることができるのではと残念です。

夕暮れの斜里岳

心の故郷 斜里 知床

斜里に到着した時には、まったく姿が見えなかった斜里岳ですが、かあさんの仏前でお参りしてから、お墓参りに行き、それからしばらくして町はずれで斜里岳が見られるポイントに向かうと、不思議な事に見る事ができました、この後すぐにまた見えなくなってしまった斜里岳は、晴れていれば、町のほとんどの場所で見る事ができるので   実感します 斜里に来た事を。

麦畑に沈む夕日

麦畑に沈む夕日

前回、斜里の町にいったのは17年前だったとかあさんの息子のえいちゃんに教えられました。斜里・知床の事をよく知っていて斜里岳が綺麗にみられるポイントに連れて行ってもらってから畑の真ん中に大きな樹が取り残されている場所に案内してくれる途中、陽が沈みそうになり車から降りて麦畑で写真を撮りました。 麦の穂が陽を受けて黄金色に輝いてとても綺麗でした。
よくTVでも紹介されたことのある美瑛の畑の中にあった樹は、見に来る人が増え畑が荒らされるようになり農家の人に切れてしまいました。 同じ事が起こらないように斜里にある野菜の名前が付いた樹の事は、ごく一部の人にしか知られていません。

ルピナス

ルピナス

かあさんのお墓は、以久科原生花園に向かう途中にあり、お墓の北側には、砂丘に広がる原生花園がオホーツクの浜の間に挟まれるように続いています、原生花園にはハマナス・エゾキスゲ・エゾスカシユリ・などたくさんの花が咲いていますが、私が暮らして居た頃と比べると激減しています。ルピナスは原生花園の花ではなく野生化して、北海道であればどこでも見る事の出来る花になっています。

エゾニューの花

エゾニューの花

流氷がくると、重なるように花では氷の山ができます。その時に砂丘を削り段差ができ、砂丘に穴を掘り来たキツネが暮らしています。
初めて斜里に行ってから40年以上の歳月が過ぎました、当時、私は浜にでてハマボウフを採り酢味噌で食べていましたが、今ではほとんど採る事ができなくなって絶滅しそうです、町の様子もすっかり変わってしまいました。記憶に残っているものと同じな場所もありますが、この町で暮らしている知人に会わなければ違う町と間違えるかもしれません。

斜里ユースホステル

斜里ユースホステル

私が寝泊まりしていた斜里ユースホステルの外見は、当時のままの様に見えました。鍵を開けてもらい中に入りましたが、もう人が暮らせるような状態ではありません。 
まだ、戻ってきたばかりなので、斜里の事・知床の事・知人の事は、また次回にします。