1.意外と簡単
挿し芽をする目的はいくつかあり,苗の数を増やしたい場合,古くなった株の若返りを図りたい場合,あるいは冬越しのためのバックアップを作りたい場合などがあるかと思います。
挿し芽を行う適期としては,5、6月あるいは10月ごろが良いですが,気温が20℃くらいあればいつでも可能だそうです.
2.挿し芽の方法
まず,挿し床を準備します。
用土は清潔で水はけの良いものならなんでも良いそうですが,ここでは鹿沼土の小粒を使います。
入れ物は小型の苗ケースでもプランターでも何でもいいです。
水はけが抜群なものがいいです。
挿す前にはたっぷり水を与えておきます。
挿し穂には勢いのある元気な,そしてしっかりしたものを使うのが大事。
私は花が咲き終わったものを挿しています。
下の写真は1本のサルビアからのものです。花の色はもう少し暗めです。
今日は花がついているものでやってみます。鋭利によく切れる鋏でやります。
というか花や芽は除けます。
長い茎も除けます。
葉っぱは薔薇でも挿し木は全部3枚くらいにしています。
(上の写真は地中に入る部分をまだ取ってない写真です。)
大きな葉はハサミで1-3~1/2くらいにカット。
地中に入る部分の葉は取り除きます。
必ずしも地中部に節が無くてもOK。
茎はメネデールを入れた水で鋭利な刃によって水切りして,そこに20~30分くらい浸けておきます。(私は何もせず即挿しても着きました。メネデールはあれば越したことがないですが無くても着きます。)
この時に石灰硫黄合剤で消毒するといいです。
私はこの作業はしていません。しなくても着きますから。少し水に浸けておいてから挿してもいいと思います。
その後,割り箸などで土に穴を開けて,葉が触れ合うくらいの間隔で挿し穂を挿します。
全部挿し終わったら,挿し穂を浸けていたメネデールの入った水をそっとかけて終了。
3.鉢上げまでの管理
管理する場所は「直射日光の当たらないレースのカーテン越しくらいの明るい場所」が理想。
私は立水栓のすぐ側で半日陰に置いています。
水を切らしてしまうと,すぐにしおれてしまうので,水はほぼ毎朝与えます.
4.鉢上げ
3週間弱で鉢上げします。
途中から新しい葉が出てきて,挿し床の下からも根が出てきていたので,うまく行ったことが分かります。
根の量に対して土が多すぎると,根腐れしやすくなるそうなので,3号ポットに,2~3苗づつ植えます.
5.挿し芽のポイント(まとめ)
- 勢いのある元気な挿し芽を用意する.
- 直射日光の当たらない明るい場所に置く.
- 水分を切らさないようにする.
3月頃からでも可能でした。
雨の前は特に成功しやすいです。
是非やってみてくださいね。