今日は食ブロです。
メニューは「鯨の竜田揚げ」です。
鯨の赤味肉
鯨の竜田揚げ・・・私が小学校へ通っている頃は、
当たり前のように給食のメニューの1つでしたが、
いつの頃からか、そのメニューが無くなっていました。
今の若い方は鯨の肉って食べたことがあるのかな?
私が育った故郷平戸では古い昔から鯨を食する文化があり、
鯨のベーコンやころ(クジラの皮)や、尾羽(おば 尾の部分)を好んで食べていて、
今ほど食生活が豊かでなかったこともありますが、それはそれは美味しくて、
皮のコリコリとした食感やベーコンのネットリとした味わいが大好きでした。
しかし、給食で出ていた赤身肉の竜田揚げの感想は、
「固い」「まずい」の印象が大きかったかな(笑)
学校給食に鯨肉を全国的に食べるようになったのは、
戦後の食糧不足解消が1つの要因だったので、
タンパク源が多い鯨の肉は貴重だったのかもしれませんね。
しかし、商業捕鯨が一時停止になった事もあり、
今では捕獲できる鯨が限られており、鯨にゆかりの無い京都では見かける事も少なく、
食べる機会も無かったので、今回、スーパーでこの赤身肉を見た瞬間、
あの「固い」「まずい」の思い出が蘇ってきて、
今、改めて食べてみたくなった・・・という事です(笑)
久しぶりに食べた鯨の竜田揚げは、
醤油、酒、みりん、ニンニク・生姜・玉ねぎの擦りおろしで下味をつけたせいか、
ふんわり柔らかくて、昔の給食の竜田揚げの思い出がまるで嘘のよう(笑)
久しぶりの懐かしい味に舌鼓を打ちながら、
故郷の懐かしい風景や思い出に想いを巡らせた時間でした。
*調理後、時間が経過して冷えると身が固くなるので、出来るだけ出来たてを召し上がれ~♪