お盆休みに帰省した兄が故郷のお土産を買ってきてくれました。
私は長崎県の平戸という所で生まれ育ったのですが、
それは海に囲まれた島国ならではの魚を使った蒲鉾なのですが、
見た目が変わっていて皆様にとっては珍しく感じる物ではないかと思います。
その姿がコチラ。
???・・・・・ストロー?
コレ、食べ物なの???
そう、皆さん、このフォルムに最初は戸惑われる方が多いのです。
蒲鉾というと下に板がついているのが普通ですが、
こちらは周りがストローで包まれていて、とっても不思議なフォルムです。
この蒲鉾は川内かまぼこと呼ばれていて、
江戸時代に、地元の漁師さんが茹でて丸めた魚ではんぺんを作ったことから始まり、
麦わらで包み蒸籠で蒸すようになったのは大正期。
麦わらの事を「麦すぼ」と呼んでいたことから名称としてすぼ蒲鉾とも呼ばれています。
朝捕れの近海のアジ・エソ・アゴをふんだんにつかった新鮮で素朴な味わいのある蒲鉾は
海の香りと魚の風味が一杯つまった地元の郷土食文化です。
私が小さいころはまだ麦すぼが使われているものもあり、
とっても懐かしく思い出の味です。
食べ方は勿論、このストローを外すところから始まるのですが、
全部のストローを外すとまわりにはストローの形が残り、ギザギザの断面が特徴的です。
天然国産の材料を使った手作りかまぼこは、上質で、濃厚な味。
何も付けずに食べても充分美味しく歯ごたえもあって満足感も抜群‼
ストローを外してかぶりつくのは勿論美味しいのですが、
ちょっとお洒落に飾り切りして並べても美味しそうでしょ♪
私にとっては馴染み深い懐かしい味ですが、
我が家の子供達もこの蒲鉾は大好き♪
時代は流れど、美味しいものはどの時代の人の口にも合うのかな♪
懐かしい味に舌鼓を打ちながら、昔懐かし故郷が浮かび、
ちょっぴりおセンチになったTなのでした。