赤く染まった南天「オブゼス」の葉がとってもキレイです。
南天は咳止めに有効な生薬として古くから親しまれてきましたが、
それ以外にも色々なところで力を発揮していると言われている植物です。
南天の葉は「南天葉」(なんてんよう)という生薬に分類されており、
健胃、解熱、鎮咳などの他に南天の葉には「ナンニジン」という成分が含まれており
防腐作用があることで、食べ物をご近所に配ったりするときに南天の葉を飾り、
相手方の身の安全確保の意味合いも込められて使われていたそうです。
実際、私も幼少の頃、お祝いの席や祭りの時に作る押し寿司に南天の葉を飾るため、
庭の南天の葉を籠一杯に千切るのが私の役目でした。
WEBよりお借りしました。
そして、昔の家のお手洗い(厠)は家の外にあるのが普通で、
その周りには必ずといっていいほど南天の木が植えられていました。
これは「南天手水(ちょうず)」と称して、水がないときに南天の葉で手を清めるためだったとか。
そして、そして、悪い夢を見たら床に南天を活けると悪夢が消え、
枕の下に南天の葉を敷くと悪い夢を見ないという言い伝えが残っているそうな。
そして、何より、南天は、「難を転ずる」厄除けの木として、
昔から多くの家の庭や鬼門に植えられてきましたが、昨今はお庭のスペースが小さかったり、
共働き夫婦が多くなったことで植栽を楽しみ管理する方が減った事、
又、合せて鬼門に南天を植える伝統も薄らいできているせいか、
鬼門も化粧砂利や土を残したままの状態も多くなってきました。
この南天オブゼスはそんな情勢に合う様に作られたものなのか否か分かりませんが、
2013年に国内に導入された新種の南天で、樹高は低いまま、こんもりとした姿に育つので
極少スペースでも大丈夫で、何より葉色がとってもキレイなのが特徴なので、
鬼門除けに、そしてお庭のアクセントにおススメです。
ちなみに、我が家もお庭スペースが無いので、このオブゼスお迎えしています^^