日別アーカイブ: 2018年3月22日

思い出の味とは違う!

今日は食ブロです。

メニューは「鯨の竜田揚げ」です。

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鯨の赤味肉

鯨の竜田揚げ・・・私が小学校へ通っている頃は、

当たり前のように給食のメニューの1つでしたが、

いつの頃からか、そのメニューが無くなっていました。

今の若い方は鯨の肉って食べたことがあるのかな?

私が育った故郷平戸では古い昔から鯨を食する文化があり、

鯨のベーコンやころ(クジラの皮)や、尾羽(おば 尾の部分)を好んで食べていて、

今ほど食生活が豊かでなかったこともありますが、それはそれは美味しくて、

皮のコリコリとした食感やベーコンのネットリとした味わいが大好きでした。

しかし、給食で出ていた赤身肉の竜田揚げの感想は、

「固い」「まずい」の印象が大きかったかな(笑)

学校給食に鯨肉を全国的に食べるようになったのは、

戦後の食糧不足解消が1つの要因だったので、

タンパク源が多い鯨の肉は貴重だったのかもしれませんね。

しかし、商業捕鯨が一時停止になった事もあり、

今では捕獲できる鯨が限られており、鯨にゆかりの無い京都では見かける事も少なく、

食べる機会も無かったので、今回、スーパーでこの赤身肉を見た瞬間、

あの「固い」「まずい」の思い出が蘇ってきて、

今、改めて食べてみたくなった・・・という事です(笑)

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久しぶりに食べた鯨の竜田揚げは、

醤油、酒、みりん、ニンニク・生姜・玉ねぎの擦りおろしで下味をつけたせいか、

ふんわり柔らかくて、昔の給食の竜田揚げの思い出がまるで嘘のよう(笑)

久しぶりの懐かしい味に舌鼓を打ちながら、

故郷の懐かしい風景や思い出に想いを巡らせた時間でした。

*調理後、時間が経過して冷えると身が固くなるので、出来るだけ出来たてを召し上がれ~♪